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わからないまま考える

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-16-391455-8
4-16-391455-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 253P 20cm

商品内容

要旨

ラッシュアワーの満員電車にはスピノザが現れ、強いタバコの香りとガムラン音楽の思い出は荻生徂徠の声を呼ぶ。世間論は『カラマーゾフの兄弟』の土の香りと交じり合い、『エヴァンゲリオン』はグノーシス主義の末裔としての資質を覗かせる。時代や地域、学問領域を超えて、あらゆる瞬間は哲学的にひもとかれていく。

目次

第1章 哲学は答えを与えてくれない(東京で溺れない哲学
赤いスピノザ、白いスピノザ
降り積もる雪の中で
人生が二度あれば
こじらせたあなたに)
第2章 世界と“私”の間にあるもの(夜と闇の中の倫理学
セカイ系倫理学を求めて
大地に向かう倫理
閾の上にとどまりながら
宇宙に響く音楽)
第3章 見えない未来を迎え入れるために(異常気象と嵐の中で
人生は物語としてある
過去の中に存在する未来
現実という瓦礫の上で
過去と未来を渡す橋
自分への約束、未来への約束)
終章 セカイの終わりと倫理の始まり
ブックガイド
あとがき

著者紹介

山内 志朗 (ヤマウチ シロウ)  
1957年、山形県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。新潟大学人文学部教授を経て、慶應義塾大学文学部教授。専門は中世哲学、倫理学。その他、現代思想、修験道など幅広く研究・執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)