• 本

中世後期の京郊荘園村落

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-642-02971-1
4-642-02971-0
税込価格 8,800円
頁数・縦 265,12P 22cm

商品内容

要旨

過酷な環境を克服するため、自律性を獲得していったとされる中近世移行期の村落。しかしそうした議論は、実在の村をどこまで反映したものなのか。畿内村落の一つである東寺領山城国上久世荘に軸を置き、室町期の年貢収納のありようや一揆の様相、武家権力との関係を検討。その特徴と時代に伴う変化を追い、移行期村落論に新たな知見を提示する。

目次

中世後期村落論の研究史と本書の課題
1 京郊荘園村落の支配体制と村落上層(山城国上久世荘における年貢収納・算用と「沙汰人」
山城国上久世荘における被官化状況と細川氏権力
山城国下久世荘における荘官・侍衆)
2 京郊荘園村落の再生産構造(山城国上久世荘における「荘家の一揆」と損免・井料
山城国上久世荘における段銭と「荘家の一揆」
山城国上久世荘における鎮守・寺庵
山城国上久世荘における山林資源利用―「鎮守の森」と「篠村山」)
本書の成果と課題

著者紹介

高木 純一 (タカギ ジュンイチ)  
1988年東京都生まれ。2010年創価大学文学部人文学科卒業。2018年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)