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メディアの文明史 コミュニケーションの傾向性とその循環

ちくま学芸文庫 イ63−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-480-51084-6
4-480-51084-2
税込価格 1,650円
頁数・縦 445P 15cm

商品内容

要旨

粘土板と楔形文字というメディアを擁したメソポタミア文明。やがて薄くて軽いパピルスと尖筆が出現し、別の性格を有する社会へと文明が展開する―。コミュニケーション・メディアの深奥部には“バイアス=傾向性”が潜んでおり、長期間使用することによって、新しい社会の特性が決定づけられ、その時代の人々の思考様式などが変化していく。技術革新の進む20世紀半ば、ダイナミックな文明史観とともに、今日的なメディア産業批判にも通じる議論を提示したメディア論の必読古典。マーシャル・マクルーハンの序文を付す。

目次

ミネルヴァの梟(文明史におけるメディアの意義)
コミュニケーションの傾向性(メディアの特性と文明の諸形態)
時間を弁護して(メディアと時間概念の歴史)
空間の問題(メディアと空間支配の歴史)
産業主義と文化的価値(現代文明と機械化―産業化されたメディア)
一八世紀のイギリス出版業
合衆国における科学技術と世論
「批判的検討」
付録1 北米におけるコミュニケーションと電磁波資源についてのノート
付録2 成人教育と大学

出版社・メーカーコメント

粘土板から出版・ラジオまで。メディアの深奥部に潜むバイアス=傾向性が、社会の特性を生み出す。大柄な文明史観を提示する必読古典。解説 水越伸

著者紹介

イニス,ハロルド・A. (イニス,ハロルドA.)   Innis,Harold Adams
1894‐1952年。カナダ、オンタリオ生まれ。シカゴ大学で博士号取得後、トロント大学教授。政治・経済史学者であると同時に、メディア論、コミュニケーション理論の先駆者。トロント大学においてマーシャル・マクルーハンなどの後継者を生みだし、後の歴史社会学におけるトロント学派の基盤をつくることになった
久保 秀幹 (クボ シュウカン)  
1950年生まれ。法政大学文学部哲学科卒業、法政大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)