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くじ引き民主主義 政治にイノヴェーションを起こす

光文社新書 1165

出版社名 光文社
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-334-04572-2
4-334-04572-3
税込価格 858円
頁数・縦 213P 18cm

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要旨

「民主主義」の体制をとる先進諸国で、政治に機能不全や歪みが生じているという指摘が、近年聞かれるようになった。ポピュリスト政権の誕生や、政党同士の分断、「ねじれ」による政策決定の停滞などだ。現在の、選挙で選ばれた代表による民主主義に問題があるならば、別のやり方を模索すべきだろう。本書では、「くじ引き(無作為抽出)」で選ばれた一般市民の代表が話し合い、その結果を意思決定に役立ててもらうという「くじ引き民主主義(ロトクラシー)」について、事例を紹介しながら、その「政治にイノヴェーションを起こす」可能性を探っている。くじ引き民主主義は、欧州などの多くの先進国で実際に取り入れられており、日本でも自治体などに事例がある。現在、大多数の国が採用している「代表制民主主義」の弱点や瑕疵を補完するものとして、専門家の間で研究が進められている。著者は同志社大学政策学部教授。日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター調査担当ディレクター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科教授などを経て現職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年1月11日]

商品内容

要旨

政策実現までの時間的制約、有権者と議員の「格差」…代表制民主主義=選挙の欠点を踏まえて民主主義そのものをアップデートする!

目次

はじめに―政治のイノヴェーションに向けて
第1章 作動しない代表制民主主義
第2章 増発する「くじ引き民主主義」
第3章 参加して、議論する民主主義
第4章 くじ引きの歴史と哲学
終章 「スローな民主主義にしてくれ」

著者紹介

吉田 徹 (ヨシダ トオル)  
1975年東京都生まれ。同志社大学政策学部教授。慶應義塾大学法学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター調査担当ディレクター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)