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食べる経済学

未来のわたしにタネをまこう 01

出版社名 大和書房
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-479-39374-0
4-479-39374-9
税込価格 1,870円
頁数・縦 271P 19cm

商品内容

要旨

食べ物は踊る、未来が変わる。食卓からみる資本主義、貧富の差、グローバリズム、SDGs、環境問題…。

目次

第1部 地球と食卓をつなぐ感覚―「食べる」が形づくる社会(「食べる」と「食料生産」
食料市場が社会をつなぐ
食料市場の限界)
第2部 飢える人と捨てる人―「食べる」にまつわる社会問題(避けられない自然の摂理
市場が効率的だとしても
市場の失敗のせいで
つきまとう政治的な思惑
「人間らしさ」の難しさ)
第3部 未来に向けた挑戦―「食べる」を今より良くするための試行錯誤(自然の摂理に立ち向かう
食料市場の限界をふまえて
「人間らしさ」を加味する)
第4部 未来をイメージする―「食べる」から考える未来社会(これからの「食べる」について)

出版社・メーカーコメント

「食べる」という限りなく身近な行為と、人口増加や貧困、格差、都市化、気候変動、SDGsといった地球規模の課題は、じつは密接につながっています。「食」が、私たち自身と世界にどんな影響を与えているのか、経済学の枠組みを使って、分かりやすく解説します!私たちがどのような世界を残していきたいかを考え、さまざまな課題にどうチャレンジしていくのか、最新の研究や情報をもとに考える未来思考の経済学書です。 食べ物は、経済学において特殊な存在です。生産の視点からいえば、自然が育てるという意味で特殊ですが、消費の視点からみても、商品の中で唯一体の中に取り込むものであり、体の内側と外側(世界)をつなぐものという点で特殊な存在です。 そして「食べる」という行為はまた、いまと将来をつなぐものでもあります。たとえば、いま私たちが乱暴な食生活をおくって環境を破壊してしまうと、将来とりかえしがつかないことになります。 この本の大きな目的は、普段の何気ない食生活も、それが地球の人口分積み重なることで、世界の経済や環境問題に大きな影響を与えていること、逆にちょっとした個人の改善も社会全体を通じて大きな改善になることを伝えることです。 単なる「食べる経済学」へのイントロダクションにとどまらない、今ある諸問題に対して学問をもって解決策(挑戦、チャレンジ)を提案していきます。

著者紹介

下川 哲 (シモカワ サトル)  
2000年、北海道大学農学部農業経済学科卒業。2007年、米コーネル大学で応用経済学の博士号(Ph.D.)を取得。香港科技大学社会科学部助教授、アジア経済研究所研究員を経て、2016年から現職。これまで、国際学術誌の「Food Policy」や「Agricultural and Resource Economics Review」、国内学術誌の「農業経済研究」や「The Japanese Journal of Agricultural Economics」などの編集委員も務める。専門は農業経済学、開発経済学、食料政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)