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メルケル 世界一の宰相

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-16-391473-2
4-16-391473-0
税込価格 2,475円
頁数・縦 468P 20cm

商品内容

要旨

世界で最も権力を持った女性宰相メルケル。その想いと人生を描き切った決定的評伝。

目次

プロローグ 牧師の娘に生まれて
共産主義の秘密警察国家・東独で育つ
物理学科の優秀過ぎる女子大生
東独トップの科学アカデミーへ―袋小路の人生
ベルリンの壁崩壊―35歳で政治家へ転身
コール首相の“お嬢さん”と呼ばれて
初の女性首相へ登りつめる
ブッシュ大統領と親交を結ぶ
プーチン、習近平―独裁者と付き合う方法
ベールに包まれた私生活
オバマ―条件つきのパートナー
緊縮の女王―ユーロ危機と経済大国ドイツの責務
民主主義の守護天使―ウクライナを巡る攻防
難民少女へ見せた涙
二〇一六年、最悪の年―英国のEU離脱
トランプ登場―メルケルは”猛獣使い”になれるか
ドイツのもポピュリズムの波が

出版社・メーカーコメント

今秋引退。世界一の権力を持った女性宰相メルケルの決定的評伝!東独出身の地味な理系少女が、なぜ権力の頂点に立てたのか?――その強さの源泉は「倫理」と「科学」にあった。牧師の娘として、陰鬱な警察国家・東独で育つ。天才少女としてその名を轟かせ、ライプツィヒ大学の物理学科に進学。卒業後は東独トップの科学アカデミーに科学者として勤務する。だがベルリンの壁崩壊に衝撃を受け、35歳で政界へ転身する。男性中心のドイツ政界では完全なアウトサイダーながら頭角を現す。その過程では、東独出身の野暮ったさを揶揄されたり、さまざまな屈辱的な仕打ちも受けた。40歳で環境大臣に就任すると気候変動に取り組み成果をあげる。50歳で初の女性首相へとのぼりつめる。首相としてドイツをEU盟主へ導き、民主主義を守り、ユーロ危機も乗り越えた。トランプ、プーチン、習近平ら癖のある各国首脳とも渡り合う。人道的理由から大量の難民を受け入れた。一方で、極右やポピュリズムの台頭にも悩まされた。元科学者ならではの知見を生かし、コロナとの戦いに打ち勝った。演説では美辞麗句を好まず、事実のみを述べるスタイル。聴衆を熱狂させるオバマのような能力はないと自覚している。SNSは使わない。私生活も決して明かさない。首相になっても普通のアパートに住み、スーパーで買い物をする庶民的な姿が目撃されている。得意料理はジャガイモのスープ。熱烈なサッカーファン。夫の渾名は”オペラ座の怪人”。彼女がロールモデルと仰ぐ意外な人物の名前も、本書で明かされる。

著者紹介

マートン,カティ (マートン,カティ)   Marton,Kati
米NPR、ABCニュースの元記者。受賞歴のあるベテランジャーナリスト。旧東欧圏・ハンガリーで生まれ育つ。ユダヤ人の祖父母はナチス・ドイツの時代にアウシュヴィッツで亡くなった。6歳のときに両親が秘密警察に連行される。後に一家で米国へ移住。ソルボンヌ大学、パリ政治学院で学び、ジョージワシントン大学で国際関係の修士号を取得。著作も多く、Enemies of the People:My Family’s Journey to Americaは、全米批評家協会賞の最終候補になった
倉田 幸信 (クラタ ユキノブ)  
早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞記者、週刊ダイヤモンド記者などを経て翻訳家に
森嶋 マリ (モリシマ マリ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)