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危機の神学 「無関心というパンデミック」を超えて

文春新書 1343

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-16-661343-4
4-16-661343-X
税込価格 1,045円
頁数・縦 285P 18cm

商品内容

要旨

広がる社会の分断、無関心という病、気候変動のリスク。コロナ禍で顕在化した社会の危機、心の危機に私たちはどう立ち向かえばいいのか。新型コロナウイルス感染症の流行という「危機」を手がかりにしつつ、より広い歴史的視座のもと、過去の叡智に未来への道筋を探る神学対談。

目次

第1章 常に直面するものとしての危機(コロナの危機のなかで
「無関心のパンデミック」 ほか)
第2章 疾病とキリスト教(神学はどのように生まれたのか
疫病とキリスト教 ほか)
第3章 「個」から「ともにある」へ(個の危機からともにある危機へ
自分自身が、自分にとって大きな謎になる ほか)
第4章 「危機」こそ「画期」である(危機は画期になり得る―アウグスティヌスの神学の成立
危機こそ画期である―トマス・アクィナスの神学 ほか)
第5章 危機の神学者としての教皇フランシスコ(危機を予見していた教皇フランシスコ
教会の枠を超えた教皇フランシスコの回勅 ほか)

出版社・メーカーコメント

埋まらない社会の分断、無関心という病、かつてない気候変動の危機。解の見えない社会の危機、心の危機に私たちはどう立ち向かえばいいのか。世界を覆い尽くそうとする「凡庸な悪」にどのように抗すればいいのか、コロナという「危機」を手がかりにしつつ、より広い歴史的視座のもとに「危機」こそが「画期」であることを語る神学対談。同じ神父のもとに学んだキリスト者の二人が、過去の叡智にヒントを探る。

著者紹介

若松 英輔 (ワカマツ エイスケ)  
1968年生まれ。批評家、随筆家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。『小林秀雄 美しい花』(文春文庫)で角川財団学芸賞、蓮如賞を受賞
山本 芳久 (ヤマモト ヨシヒサ)  
1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)、キリスト教学。主な著書に『トマス・アクィナス 理性と神秘』(岩波新書、サントリー学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)