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時代小説の戦後史 柴田錬三郎から隆慶一郎まで

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-10-603859-4
4-10-603859-5
税込価格 1,650円
頁数・縦 251P 20cm

商品内容

要旨

過酷な生涯を、痛快な娯楽小説に昇華させた作家たち!『眼狂四郎』『柳生武芸帳』『魔界転生』『吉原御免状』…連載中から読者を虜にしたヒット作。しかし、著者たちの実像や、名作のヒーローがどのように生み出されたかは意外と知られていない。彼らはいずれも苛烈な戦争体験を有し、それがストーリーや人物造形に色濃く影を落としていたのだ。時代小説の読み方と作家像を一変させる最強の作家・文芸評論!

目次

第1章 柴田錬三郎の偽悪(大衆作家、柴錬の誕生
バシー海峡の漂流体験 ほか)
第2章 五味康〓の懊悩(「おれはいちばん大事なものを売った」
「新潮」編集長、斎藤十一との運命の出会い ほか)
第3章 山田風太郎の憧憬(「私の人生は決して幸福ではなかった」
“天下の奇書”風太郎忍法帖 ほか)
第4章 隆慶一郎の超克(昭和という時代の終焉に
『葉隠』は面白くてはいけないのか? ほか)

著者紹介

縄田 一男 (ナワタ カズオ)  
昭和33年(1958年)東京都生まれ。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。『時代小説の読みどころ』で中村星湖文学賞、『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞を受賞した。大衆文学研究会の会長、チャンバリストクラブの代表を歴任。著書のほか、新聞雑誌で文芸評論に健筆をふるっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)