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食の歴史学 和食文化の展開と特質

出版社名 青土社
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-7917-7438-8
4-7917-7438-8
税込価格 3,080円
頁数・縦 409,9P 20cm

商品内容

要旨

生きていくうえでもっとも重要なことのひとつである「食」。しかし、それは日常のことであるがゆえに記録に残りにくく、歴史学のテーマとしては軽視されてきた。伝統や信仰における食の役割、生食や肉食といったテーマ、米や茶や菓子といった特定の食べ物、そして和食文化をめぐる歴史まで。食生活・食文化の歴史を考究し続けてきた著者が、丹念な調査と史料の詳細な検討によって、人びとがいかに生きてきたのかを明らかにする。あたらしい歴史学の誕生。

目次

1 和食文化の歴史的特質(『万葉集』の食と和食の原型
生食の伝統―膾から刺身へ
日本における稲作と魚―海・里・山
宮中のおせちと菱葩―統治の象徴
菓子と日本の米文化)
2 食と信仰(祭祀と饗宴の庭
村々の神饌
肉食をめぐる思想―道元と親鸞
陰陽道・修験道と食)
3 江戸における食文化の展開(料理と百人一首
文人社会と料理文化
江戸の小さな旅と食―雑司ヶ谷鬼子母神を中心に)
4 和食文化の周辺(アイヌ民族の肉食文化―「肉」の確保と保存・調理を中心に
琉球弧の食文化
米文化における朝鮮半島と日本
アジアのお茶・日本のお茶
飢餓・飢饉という現実―中世・近世から近代へ)
和食文化研究のこれまでと今後

著者紹介

原田 信男 (ハラダ ノブオ)  
1949年栃木県宇都宮市生まれ。専攻は日本生活文化史。国士舘大学21世紀アジア学部教授を経て、国士舘大学名誉教授・京都府立大学客員教授・和食文化学会会長。ウィーン大学客員教授、国際日本文化研究センター客員教授、放送大学客員教授、を歴任。89年『江戸の料理史』でサントリー学芸賞受賞、95年『歴史のなかの米と肉』で小泉八雲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)