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「経済学」にだまされるな! 人間らしい暮らしを取り戻す10の原則

出版社名 NHK出版
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-14-081886-2
4-14-081886-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 221P 19cm

商品内容

要旨

政策の決定に対して影響力をもつ「主流派」の経済学者たちは、自分たちの提言を科学的な分析に基づいた唯一の選択肢であるかのように見せているが、それは実際には、特定の時代の特定の層に利する「歪んだルール」に過ぎない―。「ヨーロッパの怒れる経済学者」のひとりである著者、トマ・ポルシェが、「主流派」エコノミストの主張を検証し、身近な問題について自分の頭で考えるための指針を示す。フランスで5万部を売り上げた警世の書、待望の邦訳!

目次

経済学は科学ではない
自発的な服従
個人のサクセスストーリーという神話
労働市場―終わりも成功もない改革
公的支出がこんなにも嫌われるのはなぜか
金融は企業を裏切る
債務超過というこけおどし
社会福祉モデルを壊そうと躍起になるのはなぜか
地球温暖化対策をめぐる欺瞞
ほころぶ欧州連合
全面的支配の切り札
IMFによる

出版社・メーカーコメント

「失業は自己責任」「公共サービスは将来世代の負担」「市場は常に正しい」……。主流派の経済学者がしたり顔で「常識」だとする主張だが、そもそも「経済学」が科学でないとしたら? 確かな論拠と具体的な数字によって「常識」を疑い、より良い社会に向けて議論するための“足場”をつくる一冊。

著者紹介

ポルシェ,トマ (ポルシェ,トマ)   Porcher,Thomas
パリ・スクール・オブ・ビジネス客員教授で、2011年にフランスで結成された「怒れる経済学者たち」に参加。2013年からフランスエネルギー省の「持続可能なエネルギーへの移行」に関するシェールガス検討グループのメンバーに加わり、2017年のフランス大統領選ではヤニス・バルファキスと共同声明を発表して社会党候補のブノワ・アモンを支持する等、政治的なコミットメントにも積極的。メディアでは定期的に一般向けの講演を行っており、「世界で最もフォローされているエコノミストトップ50」(Bloomberg HT、2018年)、「フランスの“今年の”パーソナリティトップ50」(Tecknikart誌、2019年)、「世界で最も影響力のあるエコノミストトップ50」(Richtopia、2020年)にランクインしている
岩澤 雅利 (イワサワ マサトシ)  
翻訳家。神奈川県生まれ。東京外国語大学ロマンス系言語専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)