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経験論の多面的展開 イギリス経験論から現代プラグマティズムへ

SPD叢書

出版社名 萌書房
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-86065-150-3
4-86065-150-2
税込価格 3,300円
頁数・縦 303P 20cm

商品内容

要旨

イギリスの古典的経験論に端を発し論理実証主義から分析哲学へと至るいわゆる「英米哲学」は、事実や経験を超える真理を前提するアプリオリズムを排し、着実かつ科学的探求によって検証できる知見から考察を始めることにその思想的特徴を有する。本書はその発展過程を多角的視点より跡づけ、豊穣なるその可能性を未来へと繋ぐ。

目次

第1部 経験概念の多面性(道徳的感情の共有可能性の構造―ヒュームの道徳論における一般的観点の機序
「生に対する歴史の功罪」の循環説について
デューイにおける美的経験のコミュニケーション的様態
デューイ倫理学における経験の共有)
第2部 経験論と論理学(J.S.ミル『論理学体系』における幾何学の経験論的把握―必然性の問題に照準を定めて
カルナップ「哲学の疑似問題」における「合理的な再構築」の認識論的意義
論理学と認知研究の接続―認知への適応論的アプローチにおける論理研究の可能性)
第3部 経験論の現代的展開(デューイの「経験」概念についての考察―「探究」という範疇による把握とそのポスト・モダン的意義
論理的経験論から日常言語によるコミュニケーション論へ―ウィトゲンシュタイン哲学を中心に
パトナムの自然的実在論―真理と知覚の哲学の検討を通して
“Empfindung”と“Erfahrung”の間―文化的自然主義のほうへ)

著者紹介

加賀 裕郎 (カガ ヒロオ)  
1955年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(哲学)。現在、同志社女子大学現代社会学部特別任用教授
新 茂之 (アタラシ シゲユキ)  
1967年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(哲学)。現在、同志社大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)