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政治的リベラリズム

出版社名 筑摩書房
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-480-86737-7
4-480-86737-6
税込価格 6,930円
頁数・縦 597,24P 22cm

商品内容

要旨

相対立する多様な世界観によって分断された人びとの間に、どうすれば正義にかなった安定的な社会を築くことができるだろうか―。本書は、現代世界に突きつけられたこの難問に、“公正としての正義”の構想をみずから修正し、答える試みである。“重なり合うコンセンサス”“公共的理性”“穏当な包括的世界観”といった鍵となる理念を駆使し、ロールズが提唱する「正義の政治的構想」とはいかなるものか。分野を超えて世界的なインパクトをもたらした『正義論』を刷新する後期ロールズの理論的集大成、ついに邦訳刊行!

目次

第1部 政治的リベラリズム―基本的要素(基底的諸理念
市民の能力とその代表・再現
政治的構成主義)
第2部 政治的リベラリズム―三つの主要理念(重なり合うコンセンサスの理念
正の優先権と善の諸理念
公共的理性の理念)
第3部 制度的枠組み(主題としての基礎構造
基本的諸自由とそれらの優先権
ハーバーマスへの返答)
第4部 公共的理性の理念・再考(「公共的理性の理念・再考」への導入
公共的理性の理念・再考(1997))

出版社・メーカーコメント

多様な価値観により深く分断された社会で、私たちはどうすれば共に生きられるのか。『正義論』への批判に応え、自らの構想を刷新した、ロールズの理論的集大成!本書は、現代世界に突きつけられたこの難問に、〈公正としての正義〉の構想をみずから修正し、答える試みである。〈重なり合うコンセンサス〉〈公共的理性〉〈穏当な包括的世界観〉といった鍵となる理念を駆使し、ロールズが提唱する「正義の政治的構想」とはいかなるものか。分野を超えて世界的なインパクトをもたらした『正義論』を刷新する後期ロールズの理論的集大成、ついに邦訳刊行!多様な価値観に深く分断された社会で私たちはどうすれば共に生きられるか――正義は、可能か?

著者紹介

ロールズ,ジョン (ロールズ,ジョン)   Rawls,John
1921‐2002年。アメリカの哲学者。元ハーヴァード大学教授。1950年プリンストン大学にて「倫理の知の諸根拠に関する研究」で博士号取得。コーネル大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)を経て、1962年ハーヴァード大学哲学科教授に就任。同哲学科主任を経て、1991年より名誉教授
神島 裕子 (カミシマ ユウコ)  
1971年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程(国際社会科学専攻)修了。博士(学術)。立命館大学総合心理学部教授。専攻は政治哲学、道徳心理学
福間 聡 (フクマ サトシ)  
1973年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程(哲学専攻)修了。博士(文学)。高崎経済大学地域政策学部教授。専攻は社会哲学、倫理学。著書に『ロールズのカント的構成主義―理由の倫理学』(勁草書房、2007年、第55回日本倫理学会和辻賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)