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仏菩薩の名前からわかる大乗仏典の成立

出版社名 春秋社
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-393-13454-2
4-393-13454-0
税込価格 3,300円
頁数・縦 349,11P 20cm

商品内容

要旨

大乗仏典の仏・菩薩はどこから来たか?大乗仏典の特徴として、冒頭に説法を聴く比丘・菩薩が列挙されることがあげられる。これら仏・菩薩の名前と特徴から、初期大乗経典の在家菩薩の活躍に注目し、大乗仏典の成立と誕生の謎に挑む意欲作!

目次

大乗仏典の成立と対告衆
大乗仏教成立の時代背景
大乗仏典は誰が作ったか?
タキシラからナーランダーへ
綴られている言語・文字から成立地を推定する
『般舟三昧経』と八人の在家菩薩
『般若経』の成立と増広過程
浄土経典、『法華経』『維摩経』の対告衆と参照関係
『華厳経』の成立
『大宝積経』『大集経』の成立
八大菩薩の展開
『金光明経』に見る異本の問題
大乗『涅槃経』と『楞伽経』
大乗仏教から密教へ
対告衆から見た大乗仏教の系統
初期大乗における在家菩薩の役割(結論)
ガンダーラから極楽浄土図?(特論)

出版社・メーカーコメント

経典の冒頭で説法に参加する菩薩をあげるのは大乗経典の大きな特徴である。その菩薩名に焦点を当て、主要な大乗経典の成立史を論じ、在家菩薩の活躍から大乗仏教の成立にもふれた画期的な論考。

著者紹介

田中 公明 (タナカ キミアキ)  
1955年、福岡県生まれ。1979年、東京大学文学部卒。同大学大学院、文学部助手(文化交流)を経て、(財)東方研究会専任研究員。2014年、公益財団化にともない(公財)中村元東方研究所専任研究員となる。2008年、文学博士(東京大学)。ネパール(1988‐1989)、英国オックスフォード大学留学(1993)各1回。現在、東方学院講師、東洋大学大学院講師、高野山大学客員教授(通信制)(いずれも非常勤)、富山県南礪市利賀村「瞑想の郷」主任学芸員、チベット文化研究会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)