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文学部という冒険 文脈の自由を求めて

人文知の復興 3

出版社名 NTT出版
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-7571-4359-3
4-7571-4359-1
税込価格 2,860円
頁数・縦 219P 19cm

商品内容

要旨

文学部に対する風当たりは、以前にもまして強くなっている。当の文学部自体が自信喪失して、さまざまに姑息な小手先の「改革」によって、この逆風を乗り切ろうとしているかのようである。本書は、そんな世の流れに真っ向から反抗して、臆面もなく旧き良き人文学の意義を唱えようとするものである。文学部は、より深く反時代的に、その伝統と本分に立ち返ることによってのみ、その使命を果たすことができるからである。

目次

プロローグ 精神の自由は知識ではない
第1章 文脈―テクストと実存をつなぐもの
第2章 近代芸術の出発点―日常を異化する装置
第3章 物象化した世界―経験の「全体性」の喪失
第4章 精神分析学の言語観―文脈の科学
第5章 批評―伝統への挑戦と覚醒
第6章 作品批評という営み―観客という共同体の創出
エピローグ ディオゲネス

著者紹介

田島 正樹 (タジマ マサキ)  
哲学者、元千葉大学文学部教授。1950年大阪生まれ。東京大学教養学部フランス科卒。同大学院博士課程哲学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)