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シリーズ戦争と社会 4

言説・表象の磁場

出版社名 岩波書店
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-00-027173-8
4-00-027173-3
税込価格 3,520円
頁数・縦 250P 22cm
シリーズ名 シリーズ戦争と社会

商品内容

要旨

占領、戦中・戦後の世代間対立、ベトナム戦争、冷戦終結、インターネットの普及、そして福島原発事故といった社会変容のなか、戦争認識をめぐる正しさ/誤りはどのように変遷してきたのか。また、何が語られ、何が忘れ去られてきたのか。マスメディア、ポピュラーカルチャー、社会運動などの言説と表象から、「戦争の記憶の戦後史」を描き出す。

目次

総説 「体験」「記憶」を生み出す磁場―戦後と冷戦後の位相
第1部 拮抗する「反戦」と「好戦」(国民参加のファシスト的公共性―戦時デモクラシーのメディア史
ミリタリーカルチャーの出版史―戦記・戦史・兵器を扱うことの苦悩
日本遺族会と靖国神社国家護持運動)
第2部 戦争体験論のポリティクス(「戦中派」とその時代―断絶と継承の逆説
小林金三と「満洲国」建国大学―『北海道新聞』論説陣を支えた東アジアの視座
沖縄戦記と戦後への問い―「本土」への懐疑と希求)
第3部 冷戦後の社会と前景化する記憶(被害と加害を再編する結節点としての「戦後五〇年」―国境を越えてゆく戦後補償の運動と言説
ネット時代の「歴史認識」―「慰安婦」「靖國」の争点化から「ネット右翼」へ
原発災害後のメディア言説における「軍事的なもの」―「感謝」による統合とリスクの個人化)

著者紹介

蘭 信三 (アララギ シンゾウ)  
1954年生。大和大学社会学部教授。歴史社会学、戦争社会学
石原 俊 (イシハラ シュン)  
1974年生。明治学院大学社会学部教授。歴史社会学、島嶼社会論
一ノ瀬 俊也 (イチノセ トシヤ)  
1971年生。埼玉大学教養学部教授。日本近代軍事史・社会史
佐藤 文香 (サトウ フミカ)  
1972年生。一橋大学大学院社会学研究科教授。ジェンダー研究、軍事・戦争とジェンダーの社会学
西村 明 (ニシムラ アキラ)  
1973年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。宗教学・文化資源学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)