• 本

言語が違えば、世界も違って見えるわけ

ハヤカワ文庫 NF 586

出版社名 早川書房
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-15-050586-8
4-15-050586-1
税込価格 1,298円
頁数・縦 456P 16cm

商品内容

要旨

ホメロスの叙事詩『イリアス』や『オデュッセイア』では、海と牛がともに「葡萄酒色」と表現され、「青」は一切出てこない―古代ギリシャ人は世界がモノクロに見えていた?前後左右にあたる語を持たず東西南北で位置を伝えるグーグ・イミディル語話者の「絶対方位感覚」とは?ドイツ人にとって、男性名詞「リンゴ」は男らしい?言語が認知に与える驚くべき影響を解き明かすポピュラーサイエンス。

目次

プロローグ 言語・文化・思考
第1部 言語は鏡(虹の名前―ホメロスの描く空が青くないわけ
真っ赤なニシンを追いかけて―自然と文化の戦い
異境に住む未開の人々―未開社会の色の認知からわかること
われらの事どもをわれらよりまえに語った者―なぜ「黒・白・赤…」の順に色名が生まれるのか
プラトンとマケドニアの豚飼い―単純な社会ほど複雑な語構造を持つ)
第2部 言語はレンズ(ウォーフからヤーコブソンへ―言語の限界は世界の限界か
日が東から昇らないところ―前後左右ではなく東西南北で伝える人々の心
女性名詞の「スプーン」は女らしい?―言語の性別は思考にどう影響するか
ロシア語の青―言語が変われば、見る空の色も変わるわけ)
エピローグ われらが無知を許したまえ

出版社・メーカーコメント

古代ギリシャ人は世界がモノクロに見えていた? 母語が違えば思考も違う? 言語と認知をめぐる壮大な謎に挑む、知的興奮の書!

著者紹介

ドイッチャー,ガイ (ドイッチャー,ガイ)   Deutscher,Guy
1969年生まれ。イスラエル出身の言語学者。マンチェスター大学名誉リサーチフェロー。ケンブリッジ大学で数学の学士号、言語学の博士号を取得。同大学セント・ジョンズ・カレッジのリサーチフェロー、ライデン大学教授を経て現職
椋田 直子 (ムクダ ナオコ)  
翻訳家。東京大学文学部大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)