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生殖技術と親になること 不妊治療と出生前検査がもたらす葛藤

出版社名 みすず書房
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-622-09000-7
4-622-09000-7
税込価格 3,960円
頁数・縦 315,29P 20cm

商品内容

要旨

日本では少子化対策という位置づけで、生殖補助医療の保険適用が実施される予定である。だが、生まれた子どもの「出自を知る権利」、精子・卵子・胚バンクの運営や情報管理、代理出産の法的位置づけなどはいまだ定まっていない。ますます進展する生殖技術と、技術を望む人の気持ち、その背景にある価値観、医療、法律、政治、そして社会とのかかわりとは。生殖補助医療と出生前検査をめぐるさまざまな葛藤を照らし出し、全体像を描く。

目次

序章 生殖技術の進歩は社会に何をもたらしたか
第1章 生殖補助技術をめぐる政治―法制化は誰のためなのか
第2章 精子提供・卵子提供による生殖補助技術―「新しい家族」の課題
第3章 精子・卵子・胚バンクについて―延長する身体
第4章 卵子提供で子どもをもつ理由―ささやかな欲望と選択
第5章 新型出生前検査(NIPT)と女性の選択・責任―「いのちの選別」か
第6章 新型出生前検査が可視化する日本社会の課題―中絶をめぐって
第7章 出生前検査の市場化―その歴史と問題
第8章 子宮移植の臨床研究開始を前に―技術と倫理のはざまで
終章 生殖技術を使って親になることを推奨する社会について

著者紹介

柘植 あづみ (ツゲ アズミ)  
1960年生まれ。埼玉大学大学院理学研究科生体制御学博士前期課程修了、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程満期退学。お茶の水女子大学より博士(学術)授与。現在、明治学院大学社会学部教授。専攻は医療人類学、生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)