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非正規教員の研究 「使い捨てられる教師たち」の知られざる実態

出版社名 時事通信出版局
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-7887-1805-0
4-7887-1805-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 167P 19cm

商品内容

要旨

非正規教員が今、増え続けている。その数は今や全国で10万人以上に上り、全体に占める割合も2割に迫ろうとしている。特に、過去15年ほどの急激な増加には響かされる。グラフだけを見れば、10年後には3〜4割が非正規となっても不思議ではない。多くの人が憧れを抱き、「専門職」と言われる教師という職業に、一体何が起きているのか。仕事も能力も正規教員と変わらないのに「使い捨て」、10年前を境に人数や割合の詳細も「ブラックボックス」、教員の奮闘を知る教育ジャーナリストが「誰も書かない闇」に迫る!

目次

第1章 非正規教員という「沼」(非正規の仕事が忙しすぎて筆記試験で大学生に競り負ける
同じ仕事内容でも非正規の新人には「初任者研修」がない ほか)
第2章 公にされていない非正規教員の実数を探る(教員の雇用形態はざっくり5つに分けられる
文科省が非正規教員の実数の統計を取っていたのは約10年前まで ほか)
第3章 非正規教員の増加でもたらされる問題は何か(「同一労働同一賃金」の問題―法の網にひっかからない非正規教員
民間で非正規の正規化が進むもう一つの理由 ほか)
第4章 なぜ自治体は非正規教員の採用を増やしてきたのか(自治体が非正規の割合を増やし続けてきた理由
正規教員の採用数を決めることの難しさ ほか)
第5章 改善に向けてどのような政策が必要か(義務教育国庫負担金の負担率引き上げ
学校に配置する教員数の厳格化 ほか)

著者紹介

佐藤 明彦 (サトウ アキヒコ)  
教育ジャーナリスト。1972年滋賀県出身。東北大学教育学部卒。大手出版社勤務を経てフリーの記者となり、2002年に編集プロダクション・株式会社コンテクストを設立。教育書の企画・編集に携わる傍ら、自身は教育分野の専門誌等に記事を寄稿。教員採用試験対策講座「ぷらすわん研修会」の事務局長。『月刊教員養成セミナー』元編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)