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日本の最終講義

増補普及版

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-04-400696-9
4-04-400696-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 778P 19cm
シリーズ名 日本の最終講義

商品内容

要旨

学問への真摯な思いと探究心、恩師や仲間たちとの邂逅―政治学・経済学・歴史学・社会学・仏教学・哲学ほか、日本の礎を築いてきた先達24人の言葉が心をゆさぶる。真の教養がここにある!

目次

禅は人々を、不可得という仕方で自証する自己に目ざめさせる(鈴木大拙)
利子論(宇野弘蔵)
イギリス経済史における十五世紀(大塚久雄)
人文科学における共同研究(桑原武夫)
中国古代史研究四十年(貝塚茂樹)
最終講義 オーギュスト・コント(清水幾太郎)
数学の未来像(遠山啓)
インド思想文化への視角(中村元)
建築空間の構成と研究(芦原義信)
人間理解の方法―「わかる」と「わからない」(土居健郎)〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

「知の巨人」たちが歩んだ人生と学問の総決算学問への真摯な思いと探究心。恩師や仲間たちとの邂逅――鈴木大拙、中村 元、梅棹忠夫、河合隼雄、網野善彦、小泉八雲ほか、日本を代表する知の巨 人たちの言葉を集めた一大アンソロジー、待望の増補普及版。

著者紹介

鈴木 大拙 (スズキ ダイセツ)  
仏教哲学者。1870年(明治3)石川県金沢市生まれ。本名、貞太郎。東京帝国大学在学中、鎌倉円覚寺の今北洪川、釈宗演に参禅し、大拙の道号を受ける。97年渡米、イリノイ州オープン・コート出版社の一員となる。滞在中の1900年『大乗起信論』を英訳して学会の注目を集め、07年『大乗仏教概論』を英文出版。帰国後、東京帝国大学、学習院大学、真宗大谷大学で教鞭を執る。45年鎌倉に「松ヶ岡文庫」を設立。49年6月より一〇年間渡米。コロンビア大学など欧米の各大学で仏教や禅思想を講じるほか、日本文・英文の膨大な著書や論文を残し、禅を「ZEN」として世界に広める大きな功績を残した。49年日本学士院会員選定。同年11月文化勲章受章。66年(昭和41)没
宇野 弘蔵 (ウノ コウゾウ)  
マルクス経済学者。1897年(明治30)、岡山県倉敷市生まれ。1921年、東京帝国大学経済学部卒業。マルクスの『資本論』を批判的に読み込み、その理論とイデオロギーとを分離。客観的法則に基づく科学的方法を導入し、経済学の研究を「原理論」「段階論」「現状分析」の三段階に分けて体系化する方法(宇野理論)を提唱。その独自の経済学体系は「宇野学派」の基礎となり、国内外の経済学界に大きな影響を与えた。東北帝国大学助教授、東京大学社会学科研究所教授、法政大学教授等を歴任。77年(昭和52)没
大塚 久雄 (オオツカ ヒサオ)  
経済史学者。1907年(明治40)京都府生まれ。東京帝国大学経済学部卒業。在学中、内村鑑三に師事して無教会派のキリスト者となる。マックス・ウェーバー社会学とマルクス経済学から大きな方法的影響を受けつつ、近代資本主義の形成過程を研究。両者を総合した独自の理論を構築し、その学説は「大塚史学」と称されるほど、日本の経済史研究や社会科学に多大な影響を与えた。法政大学教授、東京大学教授、国際基督教大学教授等を歴任。70年朝日賞受賞。92年文化勲章受章。日本学士院会員。主著に『近代欧州経済史序説』(第一回毎日出版文化賞人文・社会部門)等がある。96年(平成8)没
桑原 武夫 (クワバラ タケオ)  
フランス文学者、評論家。1904年(明治37)福井県生まれ。京都帝国大学文学部仏文科卒業。アランやスタンダールの研究・翻訳で知られる一方、46年「第二芸術論」で俳壇・歌壇に論争を巻き起こすなど、戦後近代主義のオピニオンリーダーとして大きな役割を果たす。東北大学助教授を経て、48年より京都大学人文科学研究所教授(のち所長)。『ルソー研究』(第五回毎日出版文化賞)等、学際的共同研究を積極的に推進し、多数の若手研究者を育成した。また、京都大学学士山岳会の隊長として、58年パキスタン領のチョゴリザ山への登頂を成功に導く等、多方面で活躍した。74年勲二等瑞宝章、87年文化勲章、同年レジオン・ド・ヌール勲章受章。74年度朝日賞受賞。79年文化功労者顕彰
貝塚 茂樹 (カイズカ シゲキ)  
中国史学者。1904年(明治37)東京生まれ。地質・地理学者の小川琢治を父に、工学者の小川芳樹を兄に、物理学者の湯川秀樹と中国文学者の小川環樹を弟にもつ。京都帝国大学文学部東洋史学科卒業後、32年東方文化学院京都研究所(現・京都大学人文科学研究所)に入所。甲骨文字、金石文の研究等に大きな業績を残し、中国史の幅広い実証的研究で知られた。京都大学人文科学研究所教授、同所長を歴任。74年勲二等瑞宝章受章。76年文化功労者顕彰。84年文化勲章受章。主著に『中国古代史学の発展』(47年度朝日文化賞)、『諸子百家』(第16回毎日出版文化賞)等がある。87年(昭和62)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)