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アラビアのマリア・テレジア銀貨 外国通貨の流れから見たアラビア半島の近代史

出版社名 彩流社
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-7791-2804-2
4-7791-2804-8
税込価格 3,850円
頁数・縦 357,34P 19cm

商品内容

要旨

アラブ人は、偶像禁止のイスラムの教義に反する「マリア・テレジア銀貨」をなぜ選好したのか?!マリア・テレジア女帝とヴィクトリア女王を戴く通貨の流通という視点からみたアラビア半島の国際関係史。マリア・テレジア銀貨が内陸部で、インド・ルピーが英国の勢力圏で流通したのは「国際政治」の反映だった。統治者がイスラム君主の条件を満たさない外国君主の肖像入り通貨を認める通常ではありえない「現象」の理由を解きあかす瞠目すべき研究書。

目次

第1章 マリア・テレジア銀貨
第2章 レヴァント(東地中海)貿易
第3章 モカ・コーヒー
第4章 「リヤル・ファランシ(仏リヤル)」の呼称
第5章 インド洋経済圏のオマーン
第6章 独立尚武の国イエメン
第7章 マリア・テレジア銀貨の廃止
第8章 英領インドの「飛び地」アデン
第9章 英国の湾岸進出とネジド(サウド家)への関与
第10章 法貨でない通貨の流通理由
第11章 イエメンとオマーンに残った

著者紹介

山〓 祐輔 (ヤマサキ ユウスケ)  
1952年福岡県生まれ。1975年愛知県立大学スペイン学科卒業。同年、外務省入省。エジプト(アラビア語研修)、イエメン、イラン、シリア、ドバイ及びスーダンに勤務。会計検査院国際業務室長、外交記録審査官、情報分析官。2015年定年退官。現在はアラビア史愛好家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)