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ダミー・プロット

創元推理文庫 Mや8−2 山沢晴雄セレクション

出版社名 東京創元社
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-488-44722-9
4-488-44722-8
税込価格 1,386円
頁数・縦 467P 15cm

商品内容

要旨

配送された手首。地下鉄の網棚の上に置き去られた首。占い教室の床に横たわった胴体。これらはすべて同一人物のものと特定されたが、この死者は誰なのか。縺れ合う複数のアリバイ工作が解きほぐされた果てに、探偵砧順之介の前に姿を現した犯人とは―。孤高の本格推理作家が「私の書いた全作品中一番出来のいい作品」と自ら認めた幻の傑作長編を、ついに創元推理文庫に収める。

出版社・メーカーコメント

「すでに冒頭のシーンから、作者の仕掛けは始まっております。ご用心ください」――友人・小島逸夫の愛人が何者かに殺害された。結婚を控えた彼の頼みを聞きいれて、商社マンの風山秀樹はアリバイの偽証工作を引き受ける。そして同じ夜、会社員の柴田初子は、著名なデザイナーの岸浜涼子の提案によって、彼女の替え玉を務めるという奇妙な契約を交わしていた。錯綜する人間関係から浮かび上がる驚愕の真相。同人誌でしか入手できず、いまは幻となっていた著者の代表長編をついに創元推理文庫に収める。本格推理愛好家、垂涎の一冊!

著者紹介

山沢 晴雄 (ヤマザワ ハルオ)  
1924年大阪府生まれ。51年、“宝石”20万円懸賞短篇コンクールに投じた「砧最初の事件」「仮面」が“別冊宝石”に掲載される。翌年、「仮面」が佳作入選。53年には「銀智慧の輪」が第一席入選、54年には「死の黙劇」が佳作入選。2007年に初の著書『離れた家 山沢晴雄傑作集』(日下三蔵編)を刊行、08年版『このミステリーがすごい!』国内編第6位にランクインした。13年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)