水中考古学 地球最後のフロンティア 海に眠る遺跡が塗り替える世界と日本の歴史
出版社名 | エクスナレッジ |
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出版年月 | 2022年2月 |
ISBNコード |
978-4-7678-2927-2
(4-7678-2927-5) |
税込価格 | 2,420円 |
頁数・縦 | 334P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 人類文明の歴史は世界各地に残る「遺跡」に刻まれている。遠い過去における人々の生活や慣習、大きな変革を伴う事件の経緯など、遺跡やそこに残された遺物からわかることは多い。遺跡というと、砂漠や山岳地帯など地上にあるものを思い浮かべがちだが、忘れてはならないのが海や湖の底に眠る「水中遺跡」である。本書では、水中遺跡を調査・分析し、そこからわかる歴史的事実などを探究する学問分野である「水中考古学」について、多数の実際の遺跡や研究成果を紹介しながら詳細に解説、その魅力と可能性を伝えている。水中遺跡の代表的なものは沈没船であり、大ヒット映画にもなったタイタニック号も代表格の一つだ。遺跡の多くは断片が散らばっただけのものだが、条件がよければ、沈んだ当時とほぼ変わらない姿で発見されることもあり、地上よりもむしろ水中の方が遺跡の保存に適しているケースもあるのだという。著者は水中考古学者。高校卒業後に渡米。サウスウェストミズーリ大学卒業後、テキサスA&M大学大学院にて博士号(人類学部海事考古学)取得。文化庁「水中遺跡調査検討委員会」にも関わり、一般社団法人うみの考古学ラボを設立、水中考古学の普及のための活動を続けている。 |
商品内容
要旨 |
坂本龍馬のいろは丸は銃を積んでいなかった?蒙古襲來の神風は実在した?カリブの海賊の港町は一夜で沈んだ?沈沒船から見つかったオーパーツは世界最初のコンピューターだった?湖に沈む一隻の釣り舟はキリストの舟だった?歴史の常識を覆す世紀の大発見が續々! |
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目次 |
1 水中考古学で解き明かす蒙古襲来の真実 |
出版社・メーカーコメント
水中考古学とは…沈没船、海底都市、遺跡、財宝を調査し、人類史を読み解く学問。海外の主要各国には100人程度の研究者がおり、国家プロジェクトで発掘調査を行う。60年代から本格化した「考古学のフロンティア」と言える分野で、歴史を覆す新事実が続々と発見され、大きな注目を集めている。日本の海岸線の長さは世界6位(アメリカは8位)。世界に名だたる海洋国家にもかかわらず、万単位の海底遺跡が眠っている可能性があるのに、登録はわずか387件……(ちなみに日本で一番水中遺跡が多いのは意外にも海のない長野県とされている)。貴重な水中遺跡が保護されずどんどん失われている現状を憂い、立ち上がったのが「海のランディ・ジョーンズ」こと佐々木ランディ! 本書はそんな日本ではまだマイナーとされる学問を追究する1人の人間の波乱万丈の人生航路を辿ることで、水中考古学の魅力や発掘の歴史が楽しくわかる一冊。エリートではなかったランディ氏がささいなきっかけで水中考古学者の道を志し、アメリカでの留学を経て夢をかなえるまでの道のりは、日本の未来を担う学生や若者にとっての道標となるはずです。また、『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』(新潮社)などにも通じる、ユニークな学者ノンフィクションとしても読みごたえたっぷりです。