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戦後日本の傷跡

出版社名 臨川書店
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-653-04517-5
4-653-04517-8
税込価格 4,950円
頁数・縦 368,3P 22cm

商品内容

要旨

傷跡―いまだ終わらない、完結しない過去、癒しがたく忘却することのできない経験が現在に息づく、現在進行形の語りによってしか語ることの出来ない、過去の時間と現在の時間が交錯する場所。戦争経験の傷跡を生き続けたアジアと日本の戦後社会を考察した24本の論考を収録。

目次

序論 身体としての戦後日本そしてその傷跡
第1部 戦争の傷跡とアジアの中の戦後(傷痍軍人の語る「傷跡」―直井潔の作品とケアの様相をめぐって
生者を傷つける死者との回路―川端康成『虹いくたび』 ほか)
第2部 傷の記憶と表象(脚本家水木洋子と戦後社会派映画再考
母の死とオリンピック―古田幸『おかあさんのばか』のメディア展開をめぐって ほか)
第3部 戦後民主主義―運動と傷跡(中野重治「雨の降る品川駅」の同時代史
“カスバ”とよばれた街―一九六〇年代の雑誌メディアにおける“釜ケ崎”の表象 ほか)
第4部 ジェンダー、生政治と傷跡(傷を重ねる―森崎和江の聞き書きにみる語り/沈黙/無言
森崎和江『からゆきさん』―傷跡のインターセクショナリティ ほか)

著者紹介

坪井 秀人 (ツボイ ヒデト)  
国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授(日本近代文学・文化史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)