商品内容
要旨 |
「死の懼れを自覚したとき、そこからはじめて生死の問題は発足する。生を絶ちきるものとしての死とは何か。いや、避けようとしても避けられない死の深淵へと一歩一歩と近づいてゆく、こののっぴきならない生命とはいったい何なのか」。孔子、孟子、老子、荘子、荀子等の言葉をてがかりに、中国古代における死、運命、欲望に関する思索を科学的客観的な思想史学の立場から討尋し、生存の総体についての意味を追求する。 |
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目次 |
1(死して亡びざる者は寿―『老子』の死生観 |