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蕭々館日録

新装版

中公文庫 く11−7

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-12-207188-9
4-12-207188-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 459P 16cm
シリーズ名 蕭々館日録

商品内容

要旨

大正時代末期。作家・児島蕭々の書斎には、九鬼、蒲池ら作家仲間や友人たちが集う。益体もない話で過ぎてゆく幸福な時間。しかし、この時間も九鬼に色濃く落ちる死の影も、誰にもとどめることができない…。芥川龍之介、小島政二郎、菊池寛をモデルに、去りゆく人と終わりゆく時代への愛惜を込めて綴る傑作長編。泉鏡花賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

蕭々館で夜ごと繰り広げられる最後の高等遊民たちの幸福な時間。死の淵を危なっかしく歩く芥川龍之介に思いを寄せる麗子、芥川を中心に育まれる、菊池寛、小島政二郎ら作家たちの文学への情熱。大正という時代への想いを綴る傑作長篇。泉鏡花文学賞受賞作。

著者紹介

久世 光彦 (クゼ テルヒコ)  
1935(昭和10)年、東京生まれ。東京大学文学部美術史学科卒。TBSを経て、テレビ番組制作会社を設立、ドラマの演出を手がける。93年『蝶とヒットラー』でドゥマゴ文学賞、94年『一九三四年冬―乱歩』で山本周五郎賞、97年『聖なる春』で芸術選奨文部大臣賞、2000年『蕭々館日録』で泉鏡花賞を受賞。1998年紫綬褒章受章。2006年(平成18)年3月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)