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憑依と抵抗 現代モンゴルにおける宗教とナショナリズム

出版社名 晶文社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-7949-7303-0
4-7949-7303-9
税込価格 2,420円
頁数・縦 395P 19cm

商品内容

要旨

「排除/憑依/反抗」をキーワードに、いまだ知られざる現代モンゴルの深層を明らかにする。シャーマニズム、ヒップホップ、化身ラマ、民族衣装、そしてチンギス・ハーン。現代モンゴルを理解する上で欠かせない「貫く論理」をそれぞれの断片に見出す。グローバル化と呪術化の間で揺れ動くその姿とは。

目次

第1部 グローバル世界を呻吟する(シャーマニズムという名の感染症
地下資源に群がる精霊たち―鉱山開発とシャーマニズム ほか)
第2部 社会主義のパラドクス(秘教化したナショナリズム―チンギス・ハーン言説の“誕生”と挫折、秘教化(一九二一‐五三年)
社会主義が/で創造した民族の英雄チンギス・ハーン(一九四一‐六六年) ほか)
第3部 連環する生と死(シャーマニズム、ヒップホップ、口承文芸―韻の憑依性をめぐって
生まれ変わりの人類学―化身ラマたちの世界)
第4部 民族文化のゆくえ(コスプレ化する民族衣装
“モンゴル化”する洋装と匈奴服の誕生)

著者紹介

島村 一平 (シマムラ イッペイ)  
国立民族学博物館・准教授。文化人類学・モンゴル研究専攻。博士(文学)。1969年愛媛県生まれ、兵庫県西宮市育ち。1993年早稲田大学法学部卒業後、テレビ番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅せられ制作会社を退社、モンゴルへ留学する。モンゴル国立大学大学院修士課程修了(民族学専攻)。モンゴルで延べ7年過ごす。日本に帰国後、総合研究大学院大学博士後期課程に入学。同大学院を単位取得退学後、国立民族学博物館講師(研究機関研究員)、滋賀県立大学人間文化学部准教授を経て現職。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)