• 本

土が変わるとお腹も変わる 土壌微生物と有機農業

出版社名 築地書館
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-8067-1631-0
4-8067-1631-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 252P 19cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

2021年5月、日本の農林水産省は「みどりの食料システム戦略」を打ち出し「2050年までに日本の農地の25%、100万ヘクタールを有機農業にする」という野心的な目標を掲げた。食の安全のほか、気候変動への対策としても世界的に注目される有機農業だが、そのメリットはどのように引き出されるのだろうか。本書では、土壌に関する最先端の研究や実践事例を紹介しながら、土壌と微生物、食べもの、そして気候変動や気象災害などとの関係性を探っている。土の中では、植物の根や無数の微生物、菌類が共生し、複雑な生態系が築かれている。植物の光合成によって作られるカーボン(炭素)の一部は、土中の微生物を養うために根から放出される。そのため、有機農業で土壌の微生物を増やすことで、土壌のカーボンを増やし、相対的に大気中の二酸化炭素を減らすことも可能になるのだという。著者は筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。大学では地球科学(地質学)を専攻。埼玉県・東京都及び長野県の農業関係職員、とりわけ、長野県では新設された有機農業推進専任担当としての実務に従事した。2022年3月に定年退職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年5月18日]

商品内容

要旨

最先端の研究を紹介しながら、土壌と微生物、食べもの、そして気候変動との深い関係性を根底から問いかける。世界各地で取り組まれる菌根菌を活かした不耕起自然農法や自然放牧での畜産の実践事例が、「一度失われた表土再生には何百年もかかる。化学肥料や有機堆肥がなければ農業はできない」という通説を見事に覆していく。

目次

第1章 有機農業で洪水と旱魃を防ぐ―ヨーロッパの洪水とオーストラリアの緑野を結ぶ土壌とは
第2章 土が健康なら無肥料で農業ができる―根からの液体カーボンと菌根菌ネットワークの共生進化
第3章 草本と偶蹄類の共進化が生み出した肥沃な土壌―野生動物の行動パターンを模倣して肉牛を飼育しながら地球温暖化を防ぐ
第4章 表土は根から放出される液体カーボンで作られる―化学窒素肥料と菌根菌
第5章 土壌カーボン・スポンジで地球を冷やす―緑・土壌・微生物による水循環の再生が地球を蘇生させる
第6章 生物はプチ飢餓が常態―土壌にカーボンを再び戻すことが大気中の二酸化炭素を減らす
終章 消費を変えれば腸も健全化し土壌と地球も再生する

著者紹介

吉田 太郎 (ヨシダ タロウ)  
1961年生まれ。東京都杉並区で育つ。筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。大学では地質学を専攻。東京都及び長野県の農業関係行政職員、長野県農業大学校教授、有機農業推進担当職員。2022年3月に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)