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弱者に仕掛けた戦争 アメリカ優生学運動の歴史

出版社名 人文書院
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-409-51092-6
4-409-51092-4
税込価格 8,800円
頁数・縦 702P 22cm

商品内容

要旨

アメリカ優生学運動が仕掛けた人種改良・人間改良の全貌。ナチのホロコーストで膨大な数の人びとの生命を奪った優生思想は、アメリカにおいていかに暴走を始めたのか。背景には、「超越人種」の存在を信じ、地道に教えを説き奔走する科学者たち、そして彼らに莫大な資金を投資する財団や研究所があった。診療記録から書簡まで、厖大な資料をもとに当時の人びとの声を甦らせ、現代社会にも根深く息を潜める優生学の拡大をつぶさに追う渾身の書。

目次

第1部 豆の鞘から迫害へ(山岳民の掃討
進化
アメリカ独自の生物学
不適者を狩る
人種学を合法化する
断種合衆国
産児調節
盲目
雑種化)
第2部 優生学による虐殺(起源
英国の聖戦
優生学的帝国主義
優生学による虐殺
人種と血
ヒトラーの優生帝国
ブーヘンヴァルト
アウシュビッツ)
第3部 新優生学(灰からの、その後
アメリカの遺産
優生学から遺伝学へ
新優生学)

著者紹介

ブラック,エドウィン (ブラック,エドウィン)   Black,Edwin
1950年シカゴ生まれ。数多くの受賞歴をもつ国際的なジャーナリストで『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー作家。著書は20の言語に翻訳され、190カ国で出版されている。またアメリカ、ヨーロッパ、イスラエルの主要な新聞雑誌に多数の記事を執筆する。テーマは、人権、ジェノサイドやヘイト、企業犯罪や腐敗、政府による不正行為、エネルギー関連などを中心とする。作品はピュリッツァー賞に何度もノミネートされ、『War Against the Weak(弱者に仕掛けた戦争)』をもとに同名のドキュメンタリー映画も制作された
貴堂 嘉之 (キドウ ヨシユキ)  
1966年、東京都生まれ。1994年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。現在、一橋大学大学院社会学研究科長・教授。専攻はアメリカ合衆国史、人種・エスニシティ・ジェンダー研究、移民研究
西川 美樹 (ニシカワ ミキ)  
翻訳家。東京女子大学文理学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)