孤剣の涯て
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2022年5月 |
ISBNコード |
978-4-16-391536-4
(4-16-391536-2) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 326P 20cm |
商品内容
文学賞情報 |
2022年
第12回
本屋が選ぶ時代小説大賞受賞 |
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要旨 |
戦の時代がもうすぐ終わる。かつて戦場を駆けた武蔵は、自らの役割が終わったことを認めざるを得なかった。弟子たちは逐電し、道場の存続が危ぶまれるほど借金もかさんでいる。そのような境遇の中、さる大名に形ばかりの免許皆伝の免状を出し、その見返りとして借金の肩代わりをしてもらう話がまとまりかけたが―そのとき武蔵の元に「五霊鬼の呪い」の探索の依頼が舞い込む。この呪いをかけられた者は二年以内に死ぬと言われているが、大御所・徳川家康が「呪い」の標的になったというのだ。家康に呪いをかけた者(=呪詛者)を生け捕りにするのが武蔵の役割だという。世を捨てると決めていた武蔵は、依頼を固辞する。しかし、武蔵の唯一のそして最大の理解者である弟子・佐野久遠が呪詛者に殺されたかもしれないとわかり、事態は一変。呪詛者を探しだすことは、弟子の仇を討つことに繋がる。武蔵は自身の中に再び生への衝動が湧き上がるのを感じ、呪詛者探索へと旅立つ。 |
出版社・メーカーコメント
徳川家康が天下を統一し、世の中からは急速に戦国の気風が消えていった。かつて戦場で名を馳せた宮本武蔵の剣も、時代遅れの遺物になり果てていた。弟子たちは武蔵を見捨て、道場の存続は危ぶまれている。父親の病いも手伝って、借金まみれの生活をするまでに落ちぶれていた。武蔵が自分の剣も終わりと観念し、さる大名に形ばかりの免許皆伝の免状を出し、その見返りとして借金の肩代わりをしてもらう話がまとまりかけたが――そのとき武蔵の元に「五霊鬼の呪い」の探索の依頼が舞い込む。この呪いをかけられた者は二年以内に死ぬと言われているが、大御所・徳川家康が「呪い」の標的になったというのだ。家康に呪いをかけた者(=呪詛者)を生け捕りにするのが武蔵の役割だという。世を捨てると決めた武蔵は、最初依頼を固辞する。しかし、武蔵の唯一のそして最大の理解者である弟子・佐野久遠が呪詛者に殺されたかもしれないことがわかり、事態は一変。呪詛者を探しだすことは、弟子の仇を打つことに繋がる。武蔵は自身の中に再び生への衝動が湧き上がるの感じ、呪詛者探索へと旅立つ。