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フィールドワークの現代思想 パンデミック以後のフィールドワーカーのために

出版社名 ナカニシヤ出版
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-7795-1667-2
4-7795-1667-6
税込価格 2,640円
頁数・縦 183P 19cm

商品内容

要旨

新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の感染拡大によって、フィールドワーカーは、大きな問いを突きつけられることになった。それは、「フィールドとはいったい何か」「フィールドワーカーとは誰のことをいうのか」「フィールドワークとはいかなる行為なのか」「フィールドワークによって私たちはいかなる経験を得ようとしているのか」「フィールドワークで何が認識されようとしているのか」などといった問いである。そこで本書では、フィールドワークそのものが、現在、突きつけられている問いを探究したいと考えた。

目次

風に吹かれて―中動態としてのフィールドワークによる「新しい実在論」
0は少なすぎるが1つは多すぎる―フィールドワーカーの個的輪郭をめぐる人類学的省察
わからなさ、つながり、事件の発生―フィリピンの呪術と観光のフィールドワークから
野生のフィールドワーク―実験室の外側で
存在論的世界とフィールドワーカーの実存―徒歩旅行者に「生成」すること
非在のフィールド、不在のフィールド―パンデミック下の日常から考える
あわいから問うフィールド―COVID‐19を契機としたフィールドワーク再考
ジオグラファー×フォトグラファーの「語り」―マレーシアにおけるフィールドワーク経験と写真撮影
観光とフィールドワークは現象へと開かれているのか―観光者とフィールドワーカーのパフォーマンスの同型性について
フィールドワーク的観光の可能性―親密性をめぐる一試論
トラベル・ライティングが生み出す魔力―コンタクト・ゾーンとしてのE・レインのエスノグラフィー
観光研究のフィールド―「現実」と「仮想」の間に生成する空間/場所
オンライン調査によるフィールドワークの可能性―オンラインツアー、オンライン交流会、Zoomを活用したライフヒストリーの事例から
モノを参照するモノのイメージ―メディアが紡ぐ観光空間のインターテクスチュアリティ

著者紹介

遠藤 英樹 (エンドウ ヒデキ)  
立命館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)