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土砂留め奉行 河川災害から地域を守る

歴史文化ライブラリー 550

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-642-05950-3
4-642-05950-4
税込価格 1,870円
頁数・縦 223P 19cm

商品内容

要旨

淀川・大和川水系の土砂流出現場を巡回した土砂留め奉行。彼らの残した日誌や御触書、絵図資料から、山地荒廃の実態や土木工事の様子、奉行の所属藩や権限について解明。災害と人間社会の関係を歴史のなかで考える。

目次

土砂留め奉行と出会う―プロローグ
奉行の日記・庄屋の日記(土砂留め奉行の廻村日記
庄屋の日記
高槻藩の土砂留め奉行)
土砂留め制度(制度の始まり
前史と制度の特色
土砂留めと領主権)
はげ山・土砂留めの景観(はげ山と草山
近江国栗太郎の土砂留め
土砂留め場絵図)
課題と献言(郡山藩の下役文書から
土砂留めと村・百姓
効果と献言)
改革の諸相(下付金・入札・国役
幕府役人の巡見と改革
町奉行所の土砂留め)
「土砂留め」から「砂防」へ―エピローグ

出版社・メーカーコメント

江戸時代、淀川・大和川水系は河川災害の多発地域だった。もろい地質に加え、新田畑の開発や肥料用の草柴採取が土砂流出に輪をかけていたため、春と秋に奉行衆が巡回し、地元の村々に土砂留め工事を厳しく命じた。日誌や御触書、絵図資料から、山地荒廃の実態や土木工事の内容、奉行の権限を解明し、自然災害と人間社会の関係を、歴史のなかで考える。

著者紹介

水本 邦彦 (ミズモト クニヒコ)  
1946年、群馬県に生まれる。1975年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、京都府立大学・長浜バイオ大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)