地球、この複雑なる惑星に暮らすこと
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2022年5月 |
ISBNコード |
978-4-16-391080-2
(4-16-391080-8) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 238P 19cm |
商品内容
要旨 |
地球温暖化、生態系の変化、パンデミックの襲来。虫たちは地球の変化をとっくに知っていた。私たち人間はどこへ行くのか。新しい知性はどこにある?コロナ禍をまたぐ4年間、縦横無尽に語り合った足もとからの文明論。 |
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目次 |
1 「役に立たない」を擁護する |
出版社・メーカーコメント
日本の問題は、「経済」と「環境」にある。そんなのは、コロナにならなくったって、スパコンを使わなくったって、虫を見ていればとっくにわかることだ。虫が生きにくい世のなかは、人間も生き物も生きにくい――。北海道育ち、イタリア暮らし。コロナ禍で一転、イタリアとの行き来が途絶え、日本生活を余儀なくされた根っからの虫好きヤマザキマリが、養老孟司に弟子入り。コロナ以前から箱根の養老昆虫館に足を運んだ2年間、話は虫を通じて見えてくる世界の複雑さ、気候変動とともに変わりゆく生態系、来るべきAIの世界、すっかり脳化が進み「戦時中と似ている」という、どん詰まりの日本を覆う空気。養老さんに訪れたまるの死と病。発覚する統計データ問題。はたして想像力と突破口はどこにある?世の中との「ズレ」を感じ続けるふたりが、その違和を一つひとつ解きながら、いつしか微視的スコープで文明の深奥までを眺め見る師弟対談。