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みずほ、迷走の20年

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-296-11375-0
4-296-11375-5
税込価格 1,760円
頁数・縦 239P 19cm

商品内容

要旨

「世界最大級銀行」発足からの苦闘の記録。そんな組織になぜなってしまったのか?日経記者が取材メモから説き起こす。

目次

序章 みずほの宿痾
第1章 度重なるシステム障害
第2章 トップ総退陣へ
第3章 世界トップクラス銀行の誕生
第4章 統合10年たっての内なる戦い
第5章 新社長の船出
第6章 みずほ、再生への道

出版社・メーカーコメント

●経営陣がいっせいに交代する事態に ATM障害が続いたみずほ銀行。21年に発生した障害は8回を数えた。22年2月に木原社長が就任し、心機一転のスタートを切った。 みずほの障害は、東日本大震災直後にも大規模なものが発生しており、その後新しい基幹システムを投入したものの、防ぐことができなかった。システムトップにシステムが不慣れな人が就き、また障害後も、店舗で迅速な案内ができず、人災と言われても仕方がない状況を招いた。金融庁の調査では銀行の行風として「言われたことしかやらない姿勢」も指摘された。 著者は、そこに「ガバナンス不全」を見る。銀行発足当初からシステム障害が発生し、その後、基幹システムの「旧3行」でのたらい回しも起きた。障害が起こるたびに専門社員が処分され、システムに強くない人があてがわれた。当然、社長・頭取候補と目された人も経営陣に戻ってくることはなかった。●みずほ20年の軌跡から未来を見据える 1989年には興銀、第一勧銀、富士がそろって時価総額で世界5位以内に入っていたが、これほどまでに米国に水をあけられてしまったのはなぜなのか。フィンテック、グローバル、グリーン分野が今後の反転のカギになるだろう。 現役・OBのみずほ関係者のインタビューからもストーリーを展開。実態を解き明かす。 本書は、企業風土や組織の問題を新聞記者の目線で取り上げる。

著者紹介

河浪 武史 (カワナミ タケシ)  
日本経済新聞社金融部長。1972年生まれ。95年日本経済新聞社入社、編集局流通経済部等を経て、2006年編集局経済部。金融機関、日銀、財務省などを担当。14年経済部次長(金融担当)、米コロンビア大客員研究員を経て、15年米ワシントン支局首席特派員。21年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)