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誤解だらけの「ギャンブル依存症」 当事者に向き合う支援のすすめ

出版社名 彩流社
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-7791-2829-5
4-7791-2829-3
税込価格 2,090円
頁数・縦 165P 21cm

商品内容

要旨

「ギャンブル依存症」という共通の病気があるわけではない。問題の背景は個別で多様!目の前の現象に惑わされず、生活歴・成育歴・家族歴などから複合的な背景を見つめ、楽しみも取り入れながら個別的・長期的な人生支援を提案。

目次

第1章 病気という思い込みや診断で苦しむ人がたくさんいる(「依存症は病気」だと考えていた活動初期(2000年〜2005年頃)
発達障害や知的障害がある人に向きあった変革期(2005年頃〜2012年頃)
暮らし・仕事・余暇の視点に基づく個別支援へ(2012年〜2020年頃)
コロナ禍での変化の時期(2020年〜2022年頃)
どのように向きあえばよいのか)
第2章 さまざまな当事者と家族のケースから考える(若者のケースと家族支援
女性のケース―ハラスメントとの関係
知的障害のケース
家族からの相談のケース)
第3章 専門家との対談(人生を変えてやろうなんておこがましい―児童精神科医・朝倉新さん
関わりの基本は「本人理解」―東京都自閉症協会前理事長・今井忠さん
不動産業は人生支援―不動産業・小野寺正夫さん
ただともに「ある」こと―社会福祉職・大橋俊弘さん
障害制度を利用するデメリットも大きい―研究者・宮永耕さん)
特別寄稿―物質使用障害の常識を安易に持ち込まないで(篠原菊紀)

著者紹介

中村 努 (ナカムラ ツトム)  
NPO法人ワンデーポート理事、施設長。1967年生まれ。学生の頃からパチンコにのめり込む。大学を卒業後、私立高校の非常勤講師に就くが、競馬や非合法のギャンブルにハマり、生活破綻。約5年失踪生活。29歳のとき、自助グループに参加し、ギャンブルをやめる。2000年にワンデーポートを設立。好きなことは写真を撮ること、ランニング、ボウリング、森高千里のライブに行くこと
高澤 和彦 (タカサワ カズヒコ)  
精神保健福祉士、浦和まほろ相談室代表。1963年生まれ。埼玉県職員として勤務し、埼玉県立精神医療センターで依存問題を担当。2007年浦和まほろ相談室開設。精神保健福祉センターなどで依存問題の助言者、家族教室講師、相談員、研修講師等を務めている。ワンデーポート家族相談担当。依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会代表。好きなことは、旬の農産物買い出し、ランニング、坂道系アイドル番組を観ること
稲村 厚 (イナムラ アツシ)  
司法書士。1959年生まれ。ギャンブルに問題がある人の日本で初めての支援施設・NPO法人ワンデーポートの設立からかかわり、現在、理事長。NPO法人リカバリーサポート・ネットワーク理事。精神保健福祉センター等において家族教室講師、個別相談を担当。日本大学法学部卒業。南山大学人間文化研究科教育ファシリテーション専攻修了。1997年全国青年司法書士協議会会長。日本司法書士会連合会理事、神奈川県司法書士会専務理事を歴任。好きなことは、50年以上、プロ野球阪神タイガースのファンを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)