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ファミリー企業の戦略原理 継続と革新の連鎖

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-296-11383-5
4-296-11383-6
税込価格 3,850円
頁数・縦 235P 22cm

商品内容

要旨

本当に時代遅れなのか?戦略・行動を実証的に分析。世界的にファミリー企業は、すべての企業のなかの極めて大きな比率を示している。このプレゼンスの大きさは、ファミリー企業が時代遅れではなく、環境変化にうまく適応してきたことを物語っている。企業がいかに環境変化を乗り越え、長期に存続・成長できるのかを考えるために、ファミリー企業の研究は重要なのだ。本書は、ファミリー企業の行動・戦略の特徴を実証的に解明するもの。それがどのようなファミリー企業にいかなる優位性、課題をもたらすのかを明らかにし、日本企業にとってのインプリケーションも議論する。

目次

序章 ファミリー企業を研究する意味
第1章 ファミリー企業の理論
第2章 ファミリー企業は好業績なのか?
第3章 ファミリー企業は「我慢強い」のか?:電気機器・部品産業の設備投資に関する研究
第4章 ファミリー企業はパワー・ヒッターかコンタクト・ヒッターか?:医薬品産業の研究開発に関する研究
第5章 ファミリー企業は新しもの好きか、古いものを大切にするのか?:製薬業界と製菓業界における新製品戦略
第6章 ファミリー企業は内弁慶か?:海外進出、撤退の研究
第7章 ファミリー企業は企業変革できるのか?
終章 まとめと含意

出版社・メーカーコメント

本書は、ファミリー企業の行動・戦略の特徴を実証的に明らかにするもの。長寿、不況に強い、保守的、継続性といった特徴を整合的に説明する原理とそれがどのようなファミリー企業にとってどのような優位性、課題をもたらすかを明らかにします。ファミリー企業の戦略原理が、一般の企業(日本的経営)に対してどのようなインプリケーションを持つかも議論します。本書は、この20年間に蓄積されてきた先行研究とロピア、シャトレーゼ、ハウス食品、英國屋などの実証分析に基づいてファミリービジネスの原理を明らかにします。 従来のファミリービジネス研究は、経営史的なエピソード中心のものが多く、強さと弱さを論理的に解明するものは少なかった。本書は理論と実証のバランスがとれた内容となります。

著者紹介

淺羽 茂 (アサバ シゲル)  
早稲田大学大学院経営管理研究科教授。1985年東京大学経済学部卒業、93年東京大学より博士(経済学)を取得、99年米国UCLAよりPh.D.in managementを取得。学習院大学経済学部教授を経て、2013年より早稲田大学大学院商学研究科教授、16年より現職。経営戦略、産業組織が専門。企業間の競争と協力、コーポレート・ガバナンス、ビジネスモデルなどを研究している。主著は『競争と協力の戦略』(有斐閣1995年、組織学会高宮賞受賞)など
山野井 順一 (ヤマノイ ジュンイチ)  
早稲田大学商学学術院商学部准教授。2002年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了、11年University of ConnecticutよりPh.D.in Business Administrationを取得。香港中文大学国際ビジネス研究所研究員、中央大学総合政策学部特任准教授を経て、15年より現職。専門は経営戦略論や国際経営論、特に海外直接投資や経営者の心理的特性などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)