• 本

石川啄木

新潮文庫 き−30−8

出版社名 新潮社
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-10-131358-0
4-10-131358-X
税込価格 880円
頁数・縦 516P 16cm

商品内容

要旨

僧侶の「私生児」として生まれたのち、文学と恋愛に心を奪われて中学を中退。北海道を彷徨う漂泊の日々。転職につぐ転職。友から借銭して娼婦と遊んで妻を苦しめ、放蕩の限りを尽くしたかと思えば社会主義に傾倒する―。貧しさに喘ぎつつ、引き裂かれるほどの烈しい精神を歌に刻印した劇的な生涯。膨大な資料をもとに、感傷的な歌を残した夭折詩人というイメージを覆す生彩豊かな傑作評伝。

目次

自信と反抗
上京、失意、結婚
渋民村で代用教員となる
一家離散、北海道へ
函館の四カ月、札幌に二週間
小樽でも我侭を通す
釧路の極寒
小説の失意、短歌の昂揚
朝日新聞の校正係となる
傑作『ローマ字日記』
啄木の悲哀、節子の悲哀
悲嘆の中の『一握の砂』の成功
二つの「詩論」
大逆事件、入院
最期の日々
死せるのちの啄木

出版社・メーカーコメント

僧侶の「私生児」として生まれたのち、文学と恋愛に心を奪われて中学を中退。北海道を彷徨う漂泊の日々。転職につぐ転職。友から借銭して娼婦と遊んで妻を苦しめ、放蕩の限りを尽くしたかと思えば社会主義に傾倒する――。貧しさに喘ぎつつ、引き裂かれるほどの烈しい精神を歌に刻印した劇的な生涯。膨大な資料をもとに、感傷的な歌を残した夭折詩人というイメージを覆す生彩豊かな傑作評伝。

著者紹介

キーン,ドナルド (キーン,ドナルド)   Keene,Donald Lawrence
1922‐2019。ニューヨーク生れ。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって1962(昭和37)年、菊池寛賞、’83年、山片蟠桃賞、’90(平成2)年、全米文芸評論家賞、’93年、勲二等旭日重光章を受章。2002年、文化功労者に選ばれる。’08年、文化勲章を受章。’12年、日本国籍を取得。『百代の過客』(読売文学賞、日本文学大賞)『日本人の美意識』『日本の作家』『日本文学史(全18巻)』『明治天皇』(毎日出版文化賞)など著書多数
角地 幸男 (カクチ ユキオ)  
1948(昭和23)年、東京生れ。早稲田大学仏文科卒。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)