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22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる

SB新書 586

出版社名 SBクリエイティブ
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-8156-1560-4
4-8156-1560-8
税込価格 990円
頁数・縦 255P 18cm

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要旨

近年、世界中のさまざまな論者が、資本主義や民主主義の限界、危機、衰退などを主張している。民主主義については、グローバル化や情報化などによって社会の仕組みが大きく変わったにもかかわらず、政治システムが旧態依然としたままだという指摘がよくみられる。では、何をどのように変えればよいのだろうか。テレビやネットメディアで注目される若手研究者・事業者である著者による本書は、選挙制度に基礎を置く現代の民主主義が「劣化」してきていることを検証し、それに代わる、より正確に民主主義の理念を具現化する仕組みとして「無意識民主主義」という大胆な提案を行っている。無意識民主主義とは、選挙結果だけでなく、インターネットや監視カメラが捉える会議や街中・家の中での言葉、表情やリアクションなどの匿名データを収集し、そこに現れる「民意データ」を、アルゴリズムで解析し、政策や意思決定に結びつける、というものだ。これが実現すれば、政策は自動で無意識的に実行されるものになり、意思決定者としての政治家は不要になるという。著者は、イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表。専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、企業や自治体と共同研究・事業を行う。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年8月26日]

商品内容

要旨

民主主義が意識を失っている間に手綱を失った資本主義は加速している―私たちはどこを目指せばいいのか?人類は世の初めから気づいていた。人の能力や運や資源はおぞましく不平等なこと。

目次

第1章 故障(○□主義と□○主義
もつれる二人三脚:民主主義というお荷物 ほか)
第2章 闘争(闘争・逃走・構想
シルバー民主主義の絶望と妄想の間で ほか)
第3章 逃走(隠喩としてのタックス・ヘイブン
デモクラシー・ヘイブンに向けて? ほか)
第4章 構想(選挙なしの民主主義に向けて
民主主義とはデータの変換である ほか)

著者紹介

成田 悠輔 (ナリタ ユウスケ)  
夜はアメリカでイェール大学助教授、昼は日本で半熟仮想株式会社代表。専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、企業や自治体と共同研究・事業を行う。混沌とした表現スタイルを求めて、報道・討論・バラエティ・お笑いなど多様なテレビ・YouTube番組の企画や出演にも関わる。東京大学卒業(最優等卒業論文に与えられる大内兵衛賞受賞)、マサチューセッツ工科大学(MIT)にてPh.D.取得。一橋大学客員准教授、スタンフォード大学客員助教授、東京大学招聘研究員、独立行政法人経済産業研究所客員研究員などを兼歴任。内閣総理大臣賞・オープンイノベーション大賞・MITテクノロジーレビュー Innovators under 35 Japan・KDDI Foundation Award貢献賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)