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ストレス脳

新潮新書 959

出版社名 新潮社
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-10-610959-1
4-10-610959-X
税込価格 1,100円
頁数・縦 255P 18cm

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要旨

古代から近代までと比較すると、現代の私たちははるかに恵まれた、快適な生活を送っている。それなのに、不安を抱える現代人は多く、うつ病患者も増加傾向にある。なぜなのか。それは、私たちの脳の仕組みが、狩猟採集時代からほとんど変わっていないからという説がある。どんな仕組みなのだろうか。本書では、『一流の頭脳』(サンマーク出版)、『スマホ脳』(新潮新書)といった世界的ベストセラーの著書があるスウェーデン出身の精神科医が、脳科学の見地から人類の歴史を通した、不安やうつを引き起こすメカニズムを探り、その対処法を提案している。「不安」は、予期されたストレス、「うつ」は長期的なストレスに対する脳の防御システムであり、それらが起こるのは生物として健全な反応であると説く。太古の狩猟採集民だった頃と、現代人の脳の基本的メカニズムはほぼ同じであり、肉食獣などの命に関わる敵や、今よりもずっと高かった感染症リスクに備えるように働いてしまい、たとえば感染しないように閉じこもり、ウイルスと闘う免疫系のエネルギーを温存するために気分を落とすのが、うつの正体なのではないかと主張している。著者は1974年生まれの精神科医で、スウェーデンで国民的人気を得ている。カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年9月9日]

商品内容

要旨

病気や飢餓などのリスクを克服し、人類はかつてないほど快適に生きられるようになった。だが、うつや不安障害は増加の一途…孤独にデジタル社会が拍車をかけて、現代人のメンタルは今や史上最悪と言っていい。なぜ、いまだに人は「不安」から逃れられないのか?幸福感を感じるには?精神科医である著者が最新研究から明らかにする心と脳の仕組み、強い味方にもなる「ストレス」と付き合うための「脳の処方箋」。

目次

第1章 私たちはサバイバルの生き残りだ
第2章 なぜ人間には感情があるのか
第3章 なぜ人は不安やパニックを感じるのか
第4章 人はなぜうつになるのか
第5章 なぜ孤独はリスクなのか
第6章 なぜ運動でリスクを下げられるのか
第7章 人類の歴史上、一番精神状態が悪いのは今なのか?
第8章 なぜ「宿命本能」に振り回されてしまうのか?
第9章 幸せの罠

出版社・メーカーコメント

病気や飢餓などのリスクを克服し、人類はかつてないほど快適に生きられるようになった。だが、うつや不安障害は増加の一途……孤独にデジタル社会が拍車をかけて、現代人のメンタルは今や史上最悪と言っていい。なぜ、いまだに人は「不安」から逃れられないのか? 幸福感を感じるには? 精神科医である著者が最新研究から明らかにする心と脳の仕組み、強い味方にもなる「ストレス」と付き合うための「脳の処方箋」。

著者紹介

ハンセン,アンデシュ (ハンセン,アンデシュ)   Hansen,Anders
1974年生まれ。スウェーデン・ストックホルム出身。『スマホ脳』『一流の頭脳』『最強脳』が世界的ベストセラーとなり、スウェーデンで国民的人気を得た精神科医。名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得
久山 葉子 (クヤマ ヨウコ)  
1975年兵庫県生まれ。翻訳家。エッセイスト。スウェーデン大使館商務部勤務を経て、現在はスウェーデン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)