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コグニティブインタラクション 次世代AIに向けた方法論とデザイン

出版社名 オーム社
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-274-22889-6
4-274-22889-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 267P 21cm

商品内容

要旨

コグニティブインタラクションは「状況に応じて、人と自然にかつ持続的にインタラクションが可能な人工物を設計するための基礎理論」です。AIやロボットが人の社会生活にとけこむためには、人と協調行動をとれなければいけません。それには、コミュニケーション、つまり、意思疎通の能力が欠かせません。しかし、言語によるコミュニケーションよりも、非言語情報によるインタラクションのほうが重要になることがよくあります。相手が人であれ、動物であれ、AIやロボットなどの人工物であれ、人は相手の意図や欲求などの心的状況を読み取り、それに適応した行動をとるという、コグニティブ(認知的)インタラクションを繰り返すことで、円滑に対話を行っていると考えられるからです。本書を読むことで、人と自然にコミュニケーションするAI、ロボット、そのほかの人工物を設計するための基本がわかります。

目次

序章 「コグニティブインタラクション」とは
第1章 インタラクションの重要性と認知モデリング(人と人工物のインタラクション
コミュニケーションとインタラクション ほか)
第2章 インタラクション分析の基礎(仮説を立てる
仮説検証のための実験デザイン ほか)
第3章 データの定量的表現と変数(表情と視線にかかわる変数
身体運動と空間配置にかかわる変数 ほか)
第4章 インタラクション分析の実際とポイント(相手が何をしようとしているのかを理解する
みんなは何をしようとしているのかを考える ほか)

出版社・メーカーコメント

人と自然にコミュニケーションするAI、ロボットを設計するための入門書。コグニティブインタラクションは、従来の認知科学や情報科学だけではなしえていない、「状況に応じて、人と自然に、かつ持続的にインタラクションが可能な人工物を設計するための基礎理論」です。本書は、その入門書です。AIやロボットが人の社会生活にとけこむためには、人と協調行動をとれなければいけません。それには、コミュニケーション、つまり、意思疎通の能力が欠かせません。しかし、言語によるコミュニケーションよりも、非言語情報によるインタラクションのほうが重要になることがよくあります。相手が人であれ、動物であれ、AIやロボットなどの人工物であれ、人は相手の意図や欲求などの心的状況を読み取り、それに適応した行動をとるという、コグニティブ(認知的)インタラクションを繰り返すことで、円滑に対話を行っていると考えられるからです。第1章では、人とAIのインタラクションについて、人どうしのインタラクションや人と動物のインタラクションをベースに考える枠組を説明しています。第2章では、インタラクションを分析していくための概念や方法を説明しています。続く第3章では、取得したデータをモデルベースで分析するために必要な、データの表現方法について説明しています。最後の第4章では、第3章までに学んだ基礎的な概念や方法を用いて、実際にどのようなインタラクションの分析が可能なのかを、これまでの事例の中から特に興味深いものに絞って説明しています。本書を読むことで、人どうし、あるいは人と動物の間のインタラクションで起きていることを理解するためだけでなく、人と自然にコミュニケーションするAI、ロボット、そのほかの人工物を設計するための基本がわかります。

著者紹介

植田 一博 (ウエダ カズヒロ)  
東京大学大学院総合文化研究科教授。1993年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻・博士課程修了、博士(学術)、その後、同大学院にて助手、助教授、准教授を経て、2010年より現職。専門は認知科学、意思決定科学、知能情報学、インタラクションの科学
大本 義正 (オオモト ヨシマサ)  
静岡大学情報学部准教授。2008年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻・博士課程修了、博士(学術)。京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻助教。2019年より現職。専門は認知科学、ヒューマンエージェントインタラクション、知能情報学
竹内 勇剛 (タケウチ ユウゴウ)  
静岡大学創造科学技術大学院・情報学部教授。1999年名古屋大学大学院人間情報学研究科社会情報学専攻・博士後期課程修了、博士(学術)。1997年11月〜2001年3月株式会社ATR知能映像通信研究所研究員。2001年4月より静岡大学に着任、2014年より現職。専門は認知科学、人間情報科学、インタラクションの科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)