優しい地獄
出版社名 | 亜紀書房 |
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出版年月 | 2022年8月 |
ISBNコード |
978-4-7505-1751-3
(4-7505-1751-8) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 251P 19cm |
商品内容
要旨 |
『雪国』を読んだ時「これだ」と思った。私がしゃべりたい言葉はこれだ。何か、何千年も探していたものを見つけた気がする。自分の身体に合う言葉を。社会主義政権下のルーマニアに生まれた孤独な少女は、日本に辿り着き、人類学者となった。祖父母の時代から現在へ、家族三代の記憶と現代史が交差する自伝的エッセイ。 |
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目次 |
生き物としての本 |
出版社・メーカーコメント
『雪国』を読んだ時「これだ」と思った。私がしゃべりたい言葉はこれだ。何か、何千年も探していたものを見つけた気がする。自分の身体に合う言葉を。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。いまは人類学者として、弘前に暮らす。日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》