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締め切りを作れ。それも早いほどいい。 時間と質を両立する仕組み

フェニックスシリーズ 138

出版社名 パンローリング
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-7759-4272-7
4-7759-4272-7
税込価格 2,200円
頁数・縦 334P 19cm

商品内容

要旨

意志の弱さという問題を解決できる効果的な仕組みがすでに存在している。「締め切り」である。ヘブライ大学の研究によると、「プロジェクトの完了であれ、グループの意思決定であれ、何かを実行する時間が限られていると、無駄が減り、集中力が高まり、生産性や独創性が高まる」。さらに、タイミングよく完了させることと、卓越した内容に仕上げることは両立不能ではない。しかし、締め切りを設定したとたん、人間はぎりぎりまで仕事を先送りする傾向にある。この現象は「デッドライン効果」と呼ばれている。締め切りの設定により、プラスに転ぶこともあればマイナスに転じることもある。デッドラインで救われる人も、破滅をたどる人もいるのだ。本書では7つの章を通じて、この仕組みを利用して偉業を達成した組織を紹介する。数々の現場を取材し、締め切りの活用に最も長けていたのは、管理職クラスではなく、現場の第一線で働く人々だった。短い締め切りの効果を心得ていたからこそ、のちの発展につなげていけたのである。本書では、組織での働き方を紹介しながら、行動科学や心理学、経済学の専門家の知見を添えて解説していく。

目次

1 チェックポイントを設定せよ―ジャン・ジョルジュ・レストラン
2 「右から左へ」の逆算型計画立案―イースターリリー栽培とエアバスのジェット旅客機
3 実効性のあるソフトオープン―テルライド・スキー・マウンテン
4 ゴールを見失わずに使命に集中―ジョン・ディレイニー候補の大統領選に向けた戦い
5 見直しをとことん重ねよ―スケールど・ロボティクスのプレゼンとパブリック・シアターのミュージカル
6 前倒しと単純ルールでやり遂げろ!―家電量販店ベストバイの年末商戦
7 デッドライン効果を極める―ハリケーン被災地を救う米国空軍航空団の戦い

著者紹介

コックス,クリストファー (コックス,クリストファー)   Cox,Christopher
米国ジョージア州アトランタ育ち。ハーバード大学卒業、ケンブリッジ大学大学院修了。『ハーパーズ・マガジン』チーフエディター、『GQ』エグゼクティブエディターを歴任。ピューリッツァー賞、ペン(フォークナー)賞ジャーナリズム部門、ナショナル・マガジン賞に輝く数々の記事に取り組む。2020年、マサチューセッツ工科大学ナイト・サイエンス・ジャーナリズムフェロー。ニューヨーク大学アーサー・L・カーター・ジャーナリズム研究所(NYU’s Arthur L.Carter Journalism Institute)客員研究員。現在は『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』『GQ』『ハーパーズ・マガジン』『ワイアード』『スレート』などに寄稿。テーマは政治、ビジネス、書籍、科学など多岐にわたる。妻ジョージア、2人の娘とともにニューヨーク市ブルックリン在住
斎藤 栄一郎 (サイトウ エイイチロウ)  
翻訳家・ジャーナリスト。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)