夜の道標
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2022年8月 |
ISBNコード |
978-4-12-005556-0
(4-12-005556-6) |
税込価格 | 1,815円 |
頁数・縦 | 351P 20cm |
NetGalley 会員レビュー
おすすめ度 芦沢央さんの作品は人間の心の奥の深いところを仄暗く照らすようでどうにもならない彼らの人生に読んでいて時に苦しくなりながらも最後に見える一筋の光に救われる。最後にもう一度タイトルを見た時に熱いものがこみ上げてきた。
おすすめ度 物語の始まりは全く関係の見えず、各々がバラバラに語っている人々が、少しずつ少しずつ距離を詰め、じっと押し殺していた秘密が明らかになっていく過程がなんとも不穏で不安で、「早く何とかならないかな。早く全てを知りたい!」と気持ちを焦らせ、読む手が全く止まらない。次第に見えてくる真実は、大人の勝手な思いに振り回される子どもの痛々しい姿であり、人が正しく生かされる事が簡単に曲げられてしまう恐さでもあったと思う。それでも側に寄り添う友がいる事、労わる目を持つ大人がいる事に希望が見えてホッとした。
おすすめ度 少しずつ明らかになっていくそれぞれの事情と事件の真相が気になって、すぐに読み終えてしまいました。読み終わったあともしばらく余韻に浸ってしまいました。思わぬところで話が進んでいくのが、読んでいてとても面白かったです。読了後、また読み直すとちょっとした伏線に気づくことができ、それもまた面白かったです。 上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ) NetGalleyとは、本を応援するWEBサイトです。 |
商品内容
文学賞情報 |
2023年
第76回
日本推理作家協会賞受賞 |
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要旨 |
一九九六年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から二年経った今も、足取りはつかめていない。殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく―。 |
出版社・メーカーコメント
1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りはつかめていない。 殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。 それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。 『火のないところに煙は』『汚れた手をそこで拭かない』の著者による、慟哭の長篇ミステリー。