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天変地異の地球学 巨大地震、異常気象から大量絶滅まで

ブルーバックス B−2210

出版社名 講談社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-06-529098-9
4-06-529098-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 228,7P 18cm

商品内容

要旨

天変地異を駆動する巨大サイクルの根源に迫る!地震、台風、噴火、豪雨…日本に天災が集中するのは、「地球システム」の考え方からみれば必然のことだった。それぞれの天災には周期があり、それらが束になったとき、地球史ではさらなる大激変が繰り返されてきた。では、生物の大量絶滅、超大陸の分裂、スノーボールアースなどのメガ天変地異を起こしてきた究極の要因とは何か?著者ならではの卓見が指し示す、驚きの答え!

目次

序章 天変地異とは何か
第1章 人類が経験した天変地異
第2章 空、海、陸と天変地異
第3章 生物を襲った天変地異
第4章 究極の天変地異
終章 銀河と天変地異

出版社・メーカーコメント

日本が世界有数の地震大国であることは知られていますが、ほかにも火山噴火に台風、そして近年の線状降水帯による異常な大雨と、いったいなぜ、この国にはこれほど自然災害が集中するのでしょうか? じつは地球科学によれば、それは必然であり、日本は世界でも稀な「災害が束になってやってくる国」だというのです。災害が束になると、それはもう「天変地異」です。しかし地球46億年の歴史をたどれば、もっとすさまじい天変地異の連続でした。日本列島の体積の6倍ものマグマが海底から噴き出し、すべての大陸が一つに合体してはまた分裂し、地球全体が凍りついて一個の雪玉になったこともありました。この間に、生物は何度も大量絶滅を繰り返してきました。じつは、天変地異にはサイクルがあります。そのサイクルは、より大きなサイクルに呑み込まれ、そのサイクルもまた、さらに巨大なサイクルの歯車の一部となっています。では、最も大きなサイクルとは何でしょうか? 地球を動かしている究極の原動力とは、いったい何なのでしょうか? その答えは、宇宙にあるのかもしれない! 「しんかい6500」で深海底に50回以上潜った地球を知り尽くす筆者が、回転木馬に乗りながら考えてたどりついた推論とは? 天変地異を軸に46億年をとらえなおす、かつてないスケールの地球科学! 序 章 天変地異とは何か第1章 人類が経験した天変地異第2章 空、海、陸と天変地異第3章 生物を襲った天変地異第4章 究極の天変地異終 章 銀河と天変地異

著者紹介

藤岡 換太郎 (フジオカ カンタロウ)  
静岡大学防災総合センター客員教授。1946年京都市生まれ。東京大学理学系大学院修士課程修了。理学博士。専門は地球科学。東京大学海洋研究所助手、海洋科学技術センター深海研究部研究主幹、グローバルオーシャンディベロップメント観測研究部部長、海洋研究開発機構特任上席研究員を歴任。「しんかい6500」に51回乗船し、太平洋、大西洋、インド洋の三大洋初潜航を達成。海底地形名小委員会における長年の功績から2012年に海上保安庁長官表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)