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農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ

光文社新書 1217

出版社名 光文社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-334-04624-8
4-334-04624-X
税込価格 1,144円
頁数・縦 375P 18cm

商品内容

要旨

「恵まれない農家さんを助けたい」。農業に関心を持つ学生やビジネスパーソンにとって、農家は手を差し伸べる対象として捉えられています。農家の側にも、哀れだと思われていた方が得という人がいて、あえて訛りを強調するような小芝居が入ることすらあるので、注意が必要です。一方、産業化が進む現代の農業は、古い「貧農像」とはかけ離れています。その抱える問題も深く構造的で、浅薄な「善行」で助けられるようなものではないのです。本書では、第一線の農業者である著者が、農業にまつわる古い「常識」を一刀両断。忖度なしの具体的でロジカルな提言で、読者の認識をアップデートし、農業の本当の知的興奮へといざないます。

目次

第1章 農業はもっと減っていい
第2章 淘汰の時代の小さくて強い農業
第3章 小さくても売れる 淘汰の時代の弱者の戦略
第4章 難しいから面白い ものづくりとしての有機農業
第5章 自立と自走 豊かな人を育てる職業としての農業
第6章 新規就農者はなぜ失敗するのか
第7章 「オーガニック」というボタンの掛け違い
第8章 自立した個人の緩やかなネットワーク 座組み力で生き抜く縮小時代の仕事論
第9章 自分を「栽培」できない農業者たち 仕事を長く続けるための体づくり心づくり

出版社・メーカーコメント

「恵まれない農家さんを助けたい」。農業に関心を持つ学生やビジネスパーソンにとって、農家は手を差し伸べる対象として捉えられています。農家の側にも、哀れだと思われていた方が得という人がいて、あえて訛りを強調するような小芝居が入ることすらあるので、注意が必要です。一方、産業化が進む現代の農業は、古い「貧農像」とはかけ離れています。その抱える問題も深く構造的で、浅薄な「善行」で助けられるようなものではないのです。本書では、第一線の農業者である著者が、農業にまつわる古い「常識」を一刀両断。忖度なしの具体的でロジカルな提言で、読者の認識をアップデートし、農業の本当の知的興奮へといざないます。

著者紹介

久松 達央 (ヒサマツ タツオウ)  
(株)久松農園代表。1970年茨城県生まれ。’94年慶應義塾大学経済学部卒業後、帝人(株)を経て、’98年に農業に転身。年間100種類以上の野菜を自社で有機栽培し、卸売業者や小売店を経由せずに個人消費者や飲食店に直接販売するD to C型農業を実践している。生産・販売プロセスの合理化と独自のブランディングで、経営資源に恵まれなくとも、補助金や大組織に頼らずに少数精鋭のチームが自分の足で立つ「小さくて強い農業」を標榜する。他農場の経営サポートや自治体と連携した人材育成も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)