• 本

歴史の本棚

出版社名 毎日新聞出版
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-620-32749-5
4-620-32749-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 253P 19cm

商品内容

要旨

読む前と後で、風景が違って見えてくる。歴史学からの確かな視点。傑出した書評の数々、待望の書籍化!

目次

1 国家 国家の役割―個人のために国家は何をなすべきか(軍隊の本質を普遍的な視野から語る―『神聖喜劇』全5巻/大西巨人=著 光文社文庫
明治教育、弾力性の奇跡を支えたもの―『近代東京の私立中学校 上京と立身出世の社会史』武石典史=著 ミネルヴァ書房 ほか)
2 天皇 天皇という「孤独」―戦後史からひもとく天皇の役割(暗澹たる時代を「短歌によって生きていた」―『歌集 形相』南原繁=著 岩波文庫
若き魂をいかに鎮めるか―『死者の書 身毒丸』折口信夫=著 中公文庫 ほか)
3 戦争 戦争の教訓―人は過去から何を学び取ったのか(「政治的人間」を見つめ続けた強さ―『戦争』大岡昇平=著 岩波現代文庫
地を這う蟻の視線で戦地を描く―『戦線』林芙美子=著 中公文庫 ほか)
4 歴史 歴史を読む―不透明な時代を生き抜くヒントを探す(歴史の必然に爪を立てる―『考えるヒント3』小林秀雄=著 文春文庫
共産党軍の“黎明”から現代中国を考える―『中国革命と軍隊 近代広東における党・軍・社会の関係』阿南友亮=著 慶應義塾大学出版会 ほか)
5 人物と文化 作品に宿る魂―創作者たちが遺した足跡をたどる(筆一本で自分の命をつないだ知性―『わが異端の昭和史』上・下/石堂清倫=著 平凡社ライブラリー(単行本『わが異端の昭和史 正・続』は勁草書房)
戦時下、虚無思想の力で雑念を封じる―『わが青春無頼帖』柴田錬三郎=著 中公文庫(現在は増補版、単行本は新潮社) ほか)

著者紹介

加藤 陽子 (カトウ ヨウコ)  
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。1989年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。2010年、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で小林秀雄賞受賞。『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)で紀伊國屋じんぶん大賞2017受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)