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「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき

出版社名 日刊現代
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-06-529374-4
4-06-529374-X
税込価格 1,540円
頁数・縦 280P 19cm

商品内容

要旨

世界が大きく揺らぎ始めた!明治維新から終戦まで77年。そして終戦から77年後の2022年、再び暴力が支配しはじめた世界。「瀬戸際」の今こそ、過去の歴史に学ばなければいけない。

目次

第1章 プーチンの背信―ウクライナ侵攻の真相(第2次世界大戦の秘密協定
スターリンを真似るプーチン
自省なき社会主義体制
危機下の危険なリーダー)
第2章 ヒトラーの正体―独裁者の栄光と末路(ヒトラーが恐れ怯えたもの
ヒトラーが登場した必然性とは?
スターリンとヒトラーに共通するもの
ムッソリーニの最期)
第3章 終戦・占領下の悲劇―シベリア、そしてマッカーサー(論議を呼ぶ「無条件降伏」
ソ連の背信行為
極寒のシベリアへ連行
知られざるインディギルカ号事件
明治政府とロシア革命に共通する「人権無視」
最高権力者マッカーサーと日本国民
真相箱が伝えた「真相」)
第4章 指導者たちの真価―歴史登場者の行方(伊藤博文の変貌
蒋介石の次男、蒋緯国の名言
石原莞爾と東條英機との死闘
東條英機の暗殺計画)
終章 裏切られた者たち―戦争の実相と庶民の抵抗(庶民の感情の歪み
戦争は人を変える)

出版社・メーカーコメント

2022年、ウクライナ時間の2月24日午前5時、ロシアはウクライナ東部への侵攻を開始した。このニュースは、全世界に衝撃を与えた。これに対して、米英仏独の主要西側国はウクライナへの武器供与、ロシアへのさまざまな経済制裁によるウクライナ支援を進めた。日本もまたロシアに対する経済制裁を開始した。だが、ロシアのプーチン大統領はこの侵攻について「ウクライナの非軍事化と非ナチス化」「自国を守る権利を持つ主権国家の決定」と正当化した。侵攻当初、ロシア、ウクライナ両国による停戦協議も行われたが、合意は得られず、戦闘はまさに泥沼化の様相を呈している。こうした世界状況の中、日本においては、「日本国憲法」のもと戦争放棄を定めた「平和主義」の見直しを求める声も高まりつつある。「明治維新から太平洋戦争敗戦まで77年、敗戦から2022年まで77年」 本書の著者は、世界の動向を踏まえながら、2022年が歴史の大転換期として位置づけられるのではないか、と指摘する。 本書は、導入部としてロシアのウクライナ侵攻に触れつつ、「独裁者、謀略、裏切り」をキーワードに日本の近現代史の本質を鋭く抉ったものである。-主な内容-◆第1章「プーチンの背信」――ウクライナ侵攻の真相◆第2章「ヒトラーの正体」――その栄光と末路◆第3章「終戦・占領下の悲劇」――シベリヤ、そしてマッカーサー◆第4章「指導者たちの真価」――歴史登場者の行方◆終 章「裏切られた者たち」――戦争の実相と庶民の抵抗

著者紹介

保阪 正康 (ホサカ マサヤス)  
1939年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。1972年『死なう団事件』(角川書店刊)で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により、第52回菊池寛賞を受賞。2017年、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房刊)で第30回和辻哲郎文化賞を受賞。膨大な数の証言取材に基づいた近現代史の実証的研究において、高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)