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ヴィクトリア朝の毒殺魔 殺人医師対スコットランドヤード

亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ 4−4

出版社名 亜紀書房
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-7505-1756-8
4-7505-1756-9
税込価格 2,750円
頁数・縦 452P 19cm

商品内容

要旨

医師の仮面を被った悪辣な「紳士」はいかにして次々と女性を殺害し、逃げつづけられたのか。歪んだ自己顕示欲に塗れた連続毒殺魔と失態が続くロンドン警視庁の攻防を描いた迫真のドキュメント。ケベックシティ〜シカゴ〜ロンドンを股に掛けたシリアルキラーの生涯。

目次

第1部 初期の殺人―ロンドン・一八九一年
第2部 ランベスの毒殺魔―ロンドン、ケベックシティ、ニューヨーク州・一八九一〜九二年
第3部 頼れる男―ニューヨーク市、ケベック州、オンタリオ州、イギリス、スコットランド・一八五〇年〜一八七九年
第4部 検視陪審のゆくえ―ロンドン・一八九二年六月〜七月
第5部 罪と罰―イリノイ州、カナダ、ニューヨーク州・一八八〇年〜一八九二年
第6部 毒盛りジャック―ロンドン・一八九二年一〇月〜一一月

出版社・メーカーコメント

《切り裂きジャックを”超えた”男を追え!》医師の仮面を被った悪辣な「紳士」はいかにして次々と女性を殺害し、逃げつづけられたのか。歪んだ自己顕示欲に塗れた連続毒殺魔と失態が続くロンドン警視庁の攻防を描いた迫真のドキュメント。--------------------------------------19世紀末のロンドン、切り裂きジャックの凶行(5名殺害)から間もなく、それを上回る9名の女性たちを手にかけた男が現れた……。──”ランベスの毒殺魔”トーマス・ニール・クリーム。ストリキニーネによる毒殺、中絶手術での殺害、愛人と共謀した夫殺し。女性蔑視、毒薬への信奉、強烈な承認欲求が生んだ恐るべき「墮胎医」「脅迫者」「性の偏執狂」の本性を暴く。--------------------------------------「医師が悪の道に走ると最悪の犯罪者になる傾向がある。なにしろ度胸もあり、知識にも事欠かないからね」──シャーロック・ホームズ(コナン・ドイル『まだらの紐』より)シルクハットをかぶり、作り笑いを浮かべた邪悪なまなざしの謎めいた人物。クリームはヴィクトリア期の典型的な悪役像である。切り裂きならぬ、毒盛りジャック。ヴィクトリア期版ハイド氏。人の姿をした邪悪と堕落の象徴。(エピローグより)

著者紹介

ジョーブ,ディーン (ジョーブ,ディーン)   Jobb,Dean
1958年生まれ。新聞記者・ジャーナリスト歴は通算35年。現在はカナダ・ノヴァ・スコシア州ハリファックスのキングズ・カレッジ教授。大学院課程でノンフィクションライティングを教える。専門は犯罪ノンフィクション
安達 眞弓 (アダチ マユミ)  
宮城県出身。実務・文芸翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)