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危機の中の学問の自由 世界の動向と日本の課題

岩波ブックレット No.1068

出版社名 岩波書店
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-00-271068-6
4-00-271068-8
税込価格 682円
頁数・縦 81,6P 21cm

商品内容

要旨

学問・研究の自由の確保は、世界的にも注目のイシューとなっている。政治の経済・産業界の影響が拡大し、大学や研究者への規制・介入が多発する一方、国際的な権利保障の枠組みづくりが進んでいることはあまり知られていない。学問と社会の関係を見直し、対応が遅れた日本の現在を知るための1冊。

目次

1 社会に対する責任としての学問の自由
2 戦前日本の国家統制と学問―文部省思想局の憲法学説調査
3 アメリカにおける産学連携と学問の自由の緊張関係
4 学問の自由の国際的保障
終章 学問の自由の議論を新たな段階へ

出版社・メーカーコメント

日本で世界で「学問の自由」が揺れている。旧来の「アカデミア」対「外部(政治)」の関係にとどまらず、拡大した経済・産業界からの影響を受け緊張関係の顕われが多様化する一方で、国際機関や非政府組織により、権利保障の規範づくりや情報共有が進んでいることはあまり知られていない。現在必要な知識を凝縮した1冊。

著者紹介

羽田 貴史 (ハタ タカシ)  
1952年生まれ。広島大学・東北大学名誉教授。大学史、教育社会学、高等教育論
広渡 清吾 (ヒロワタリ セイゴ)  
1945年生まれ。東京大学名誉教授。元日本学術会議会長。ドイツ・比較法社会論
水島 朝穂 (ミズシマ アサホ)  
1953年生まれ。早稲田大学法学学術院教授。憲法・法政策論
宮田 由紀夫 (ミヤタ ユキオ)  
1960年生まれ。関西学院大学国際学部教授。アメリカ経済論、産業組織論
栗島 智明 (クリシマ トモアキ)  
1989年生まれ。埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)