「価格上昇」時代のマーケティング なぜ、あの会社は値上げをしても売れ続けるのか
PHPビジネス新書 447
出版社名 | PHP研究所 |
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出版年月 | 2022年9月 |
ISBNコード |
978-4-569-85273-7
(4-569-85273-4) |
税込価格 | 1,023円 |
頁数・縦 | 237P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 コロナ禍やウクライナ危機などの影響により、物価上昇が続いている。製造業や卸売、小売り、そしてサービス業でも、コストの上昇に伴い値上げを余儀なくされるケースが多くなっている。しかし、長らくデフレだった日本では、売る側も消費者側も、値上げへの抵抗感が根強いようだ。どう対応すべきか。本書は、物価上昇を一過性のものとは捉えずに、原価や、競合他社の値付けにかかわらず「価値のあるモノやサービスを適正な価格で売る」「値上げをしても顧客が離れない」ための方法を、さまざまな実例を挙げながら説いている。自社商品の「買い手にとっての価値」を正しく伝え、高い価格にも納得して買ってもらうことこそが、商売の本質であると主張。そのためには、売り方を工夫する、精進、研鑽を積んでより価値のある商品を提供する、売り手が顧客に有益な価値を提供するマスター(師匠)になる、といった方法があるという。著者は、オラクルひと・しくみ研究所代表。博士(情報学)。九州大学招へい講師、日本感性工学会理事。「感性と行動の科学」をもとにしたビジネス理論と実践手法を研究・開発し、2000年からその実践企業の会であるワクワク系マーケティング実践会を主宰している。 |
商品内容
要旨 |
物価高が止まらない。かといって、下手な価格設定をすれば顧客離れにつながりかねない。値上げは多くの企業にとって切実な問題だ。では、どのように価格設定を行い、それをどう伝えればいいのか。それを説くのが本書。豊富な事例をもとに「値上げをしても顧客が離れない、むしろ増える」マーケティング手法を説く。 |
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目次 |
序―2022年、価格が崩壊した |
出版社・メーカーコメント
価格を上げたらむしろ、顧客が増えた!?迫りくる物価高の中、顧客離脱を起こさず、むしろ売上を増やす「正しい値上げ」の方法とは? 物価高が止まらない。多くの企業が原価高騰に苦しみ、値上げは不可避の状況になっている。しかし、下手な価格設定をすれば顧客離れにつながりかねない。値上げは多くの企業にとって切実な問題だ。では、どのように価格設定を行い、それをどう伝えればいいのか。それを説くのが本書。 著者は長年、「値上げをしても顧客が離れない、むしろ増える」マーケティング手法を説いてきた。そのため、この価格上昇局面においても多くの会員企業が売上を伸ばし、顧客を増やしている。たとえば、・客単価が倍になったレストラン・「物価高はチャンス」と言い切るスーパー・クライアントからの値下げ要求が消えたメーカー・自分の技術の向上とともに価格を上げた菓子店など。こうしたさまざまな事例をもとに、「顧客が増える値上げの方法」を説いていく。本書を読めば、インフレがチャンスに変わる! <本書の内容>序――2022年、価格が崩壊した第1章 「価格上昇時代」がやってきた10年前からあった価格上昇の兆し/コロナ禍や戦争が終わっても、この流れは変わらない/いつの間にか「安い国」になってしまっていた日本第2章 「安さこそが価値」からの脱却「とにかく安く」の時代は終わった/「ランチ1000円の壁」のその先に/バイト代を貯めて8580円のコースを第3章 「価格」は「価値」に従うノーベル賞受賞学者が「値上げは許容される」と説く理由/うちのお客さんは価格にシビア、は本当か?/顧客の懐の心配をするのは、むしろ失礼な話第4章 「値付け」の作法 ── 顧客を見て価格を付ける原価から価格を決めるのは時代遅れ/スーパーのクッキーを「デパ地下価格」に第5章 「値上げ」の作法── 価値あるものを、さらに高く売るために「安売りスパイラル」からの脱却/自分が成長したら、価格を倍にする?/たった2粒のあられの価格が10万円!?/シビアな法人顧客に値上げを受け入れてもらうには?第6章 今、目指すべき「マスタービジネス」への道田舎の小さな店に「ドンペリ」がある理由/すべてのビジネスが「教育産業」になる第7章 「値決め感性」の磨き方「顧客の声」を力にする/ルネサンスと近代のアートの違いとは?