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伽羅を焚く

出版社名 青土社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-7917-6978-0
4-7917-6978-3
税込価格 2,420円
頁数・縦 259P 20cm

商品内容

要旨

明けても暮れても目に見えない靄の中を動いているような日々―梅雨の晴れ間のゼラニュウムの緋。広島の被爆者としての、国策への懐疑、不満、さらには怒り。編集者、作家として、93年の生涯をかけて「言葉」に関わってきた著者が、為政者の口説に失望をしながら、それでも書き留め続けた渾身のエッセイ集。

目次

岸を離れる
靄の中
うわのそら
かなしいという言葉
「まどうてくれ」
同心円
伽羅を焚く
靄は晴れなくても
春の嵐
「やさしい古典案内」のこと
明晰の救い
今年の夏
運と縁
夜明けの空から
文芸評論家の死
忘れようのない日
うたの生まれる時
青梅のこと
書店の歴史
花の時に
言葉と酒「父 吉田健一」を読む
再び忘れようのない日に
秋立つ
沈黙のためにではなく
存在感について
小さなお煎餅の話
情の監視
風に吹かれて
「あいまいな物言い」について
櫻散る日に
今年の新茶
為政者の言葉
私の平成二十七年(二〇一五)八月
二通の手紙
物語は物語のように
「儀式」に始まる
言葉と歩く
この現実

出版社・メーカーコメント

明けても暮れても目に見えない靄の中を動いているような日―――梅雨の晴れ間のゼラニュウムの緋。広島の被爆者としての、国策への懐疑、不満、さらには怒り。編集者、作家として、93 年の生涯をかけて「言葉」に関わってきた著者が、為政者の口説に失望をしながら、それでも書き留め続けた渾身のエッセイ集。

著者紹介

竹西 寛子 (タケニシ ヒロコ)  
1929年、広島県生まれ。早稲田大学文学部卒業。『管絃祭』で女流文学賞、『兵隊宿』で川端康成文学賞、『山川登美子』で毎日芸術賞、『贈答のうた』で野間文芸賞受賞。1994年日本芸術院賞受賞、同年より日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)